自宅に帰って録画されていたテレビ番組を見て驚いた。
日本テレビの「Going! Sports&News」という番組で、平野美宇の躍進の理由がチキータだとされていたことは良いとして、なんとそのチキータが単なるバックハンドドライブにされているのだ。
それ、全然チキータじゃないからーっ(笑)。
チキータの解説で紹介された丹羽の映像は確かにチキータだが、その解説から「台上」という最も重要な単語が抜け落ちたためにこういうことになったものと思われる。おいたわしやチキータ様。
バックドライブなら誰でもやっているので、なぜチキータが「女子では平野しかやれる人がいないほど難しい(と解説されている)」のかわからなくなるではないか。
チキータが難しいのは、台とボールの間のわずか16センチ強しかない空間でボールを擦り上げるほどのラケットの速度を生み出さなくてはならないことだ。台上だからこそ難しいのだ。
卓球の100年以上もの歴史の中で、訓練すればそれが実用になるとわかったのが2000年の半ばだ。これに気がつくのに実に100年以上もかかった革命的な技術なのだ。
それをただのバックドライブ。ふひーっ。恐ろしやテレビ放送。
しかし同じ番組でもっと恐ろしい「技術解説」があった。福原愛のストップの秘密が、なんと打球後にラケットを引くことでボールの勢いを吸収することだと言うのだ。打球後だぞ打球後。聞き間違いではない。
わざわざクイズ形式にして「打つ直前」「打つ瞬間」「打った後」のうち、どの瞬間のラケットの動きに秘密があるのか?と出題しているのだ(出題の段階で悪~い予感がした)。
それで「正解は打った後」!!!
トホホ。オーイオイオイ(泣)。
それは気のせいだーっ!大丈夫かーっ!
打つ瞬間以外のラケットの動きがボールに影響を与えらえるわけがないではないか。
ちなみに、この福原のストップの技術解説は福原自身がしたものではないし、テレビ局が独自にしたものでもない。解説をしたのは元日本代表・・・止めておこう。
全日本を見て卓球に興味を持ってくださった新しい卓球ファンの皆様、卓球の技術に関して「不思議な話もあるものだなあ」と疑問に思うことがありましたら、だいたいその話は間違っています。あなたの疑問は正しい。そういうオカルトが多い世界なのです。
「ラケットにボールが当たった感触で回転量を判断してとっさにラケットの角度を変えてボールを入れる」などということをナショナルチームの監督が真顔で言う世界なのです。ボールがラケットに当たっている時間は千分の一秒ですから、手に響いた感触が電気信号となって神経を5センチメートル進んだところでボールはラケットから離れてしまうのにです(笑)。
昨日のスポーツニュース(番組名は忘れた)で、多球練習を卓球練習と聞き違えていたのがありました。
ガッカリです。
卓球の話をしているのにわざわざ「卓球練習」と言ったのでは、いかにも楽しく話がスレ違いそうですね(笑)。
卓球が多く取り上げられるのはいいですが、間違った情報が氾濫するのをなんとか食い止めたいものです。
テレビ局が間違えるならともかく、卓球関係者がわざわざデマを流しているのですから敵は内部にあり(笑)。
もっとも、マイナーな時代も、たまに取り上げられると間違った情報ばかりで今と変わりませんでしたが。
あと、間違いではないですが、卓球界で誰ひとり使わない「ショット」というテニス用語を使われるのが残念でしかたがありません。「素晴らしいショット」を「素晴らしいドライブ」それが難しいなら「素晴らしいフォアハンド」と言い直させたいです。
卓球練習って字幕はGoingですね。
平野選手へにインタビューで
強くなったのは多球練習です。って
言ったにをテロップで卓球練習って流してました。。。。
卓球練習ってなんやん(^^;)
NHKのBS実況でもなんでもかんでも「レシーブ」って言ってたのも
気になってしょうがない(^^;)
ご指摘ありがとうございます。さっそく修正致しました。
私も今朝見ました。ありましたねえ。
昨今卓球が注目されるにつれ、いつの間にか条太先生のブログが純正で、世の中一般が奇天烈逆も~になっちゃった感があります。ここらで一発逆転を期待したいところです。
私のブログが「純正逆も〜ション」で、マスコミの間違った卓球情報は「不純正逆も〜ション」ということにしましょう。
テレビ繋がりの話ですが、毎年、豆の伝六が節分が近い時期にテレビでCMを流すのですが今年は卓球がテーマでした。そこで気になった点がありまして、まず伝六のキャラクターのクマが必殺技を放つのですがボールを卓球台と同じ緑色に変化させ相手にボールを見えなくして得点するといったものでした。CMの設定はおそらくオリンピックのような大きな大会でしょうが台の色がいまだに緑色というのはそのような場合はないかと思いました。ボールを豆の色にしたかっただけかもしれませんが。また、伝六のクマの使用するラケットはシェークでラバーはフォア面は表ソフトのようでした。バック面は見えませんでしたがバックも表だとしたら伝六にジョニーファンのファンでもいたのかもしれません。
是非一度見て頂きたいです。
そのCMはまだ見ていませんが、リオ五輪では台は緑色っぽかったので良いのではないでしょうかね。
ジョニー・ファン。いつぞやのCMに人知れずフェッツナーが出ていたこともあるくらいですから
そういうことも・・・やっぱりないでしょそれは!
元日本代表の方がストップについてのコメントしている映像見ました
その人が言いたいのは打った後に引く理由があるということです
一連の流れを捉えようとしないと、そこだけを切り取ってしまうと某A新聞みたいになりますよ
メディアへの怒りは同意ですが、メディアへの怒りを他に対して屁理屈として吐き出さないでほしいです。偉そうではありますが、1意見として言わさせてもらいました
ご意見ありがとうございます。
ブログで説明させていただきますね。
自分も打球後の動きが直接ボールに影響を与えない思いますが、打球後に引くこと自体は実は合ってるんじゃないかと考えます。
というのも打球後に引く動きをするスイングと引かないスイングでは力の入れ方が違うはずであり、打球時のラケットの動きや速度も変わってくるはずです。
威力を出すためにフォロースルーを大きくするといったよく言われるアドバイスも同様であり、「大きいフォロースルーが出来るスイングにすると打球時の威力が上がりますよ」を短縮してしまったものじゃないでしょうか。
単純にテレビ局が悪いのではなく、選手が体の使い方や力学を言葉にするときに大きな壁があるのだと思います。
ボールがラケットに当たった瞬間に回転量を判断して角度を調整して入れる感覚は、若い頃は実感としてありました。確かに科学的にあり得ないことですが、もしかしたら、スプーン曲げなどの能力と同じ超能力かも知れません!人間の意識は、まだまだ科学では解明されてないようなので、もしかしたらスポーツの世界では、オカルト現象が頻繁に起きていたりして!まさかっ!
超能力ではないのでご心配なく。気のせいですよ。
もちろん、条太さんの考えが卓球界でいちばん理にかなっていることにより、昔からリスペクトしております。
私は、福原選手がやったようなボールの勢いを殺して前に止めるストップ性のブロックのことを省略して「ストップ」というのが違和感あります。
ストップというと下回転系のボールに対して下回転で短く返す打法のことを言うことが多いような。でも言われてみればロビングされたのを前に止めるのもストップって言いますかね。
あまり普及はしてないですが「ドロップショット」っていう表現がちょうどいいかななんて思ったりします。30数年前の卓球レポートで「施之皓のドロップショット」っていう説明がついた写真があって「ドロップショットってなんだ?」と思った記憶があります(笑)。
皆さんはどの様に感じてますでしょうか。点数を取る毎に(時々のプレーヤーも居るが)大声を出している選手が非常に多くなった相手を威嚇するつもりは無いのかも知らないが見て居る私には非常に見苦しく思います、中国選手などの影響かも知らないのだがも少し静かに出来ないものかと思う、ギュット拳を握り「ヨシ!!」位には出来ないものか。
私もあまりにひどい大声を出すのを聞くのは嫌ですね。
しかし、これは選手のマナーの問題ではなく、それで減点されないルールの問題だと思います。
ルールがなければ勝つために何でもやるのもこれまた当然ですので。
選手が勝つために大声を出すのは最近のことではなく、1950年代の田中利明も、荻村伊智朗の表現を借りれば
「一本取るごとに天井が抜けるほどの大声を出していた」そうです。
しかし世界選手権ではそれをミスに取られたので、以後はしなくなったとのことです。
面白いテーマなのでブログか原稿に書きたいと思います。よいネタをありがとうございました。
>卓球見学好きおじさん
声を出すのは自分自身を鼓舞するためや
卓球や試合に賭ける思いが自然と口から出るものだと思ってます
また、静かに出来ないものかと思うと仰ってますが
あれでも卓球はかなり静かな方だと思いますよ(野球やサッカーと比べ)
だから、声を出す選手を見苦しいとか感じたことはありません
相手を威嚇するためにするのは問題だと思いますが…