別の意味のアンフェアプレー

相手の面子をつぶさないようにと10-0からわざとサービスミスをするのはマナーとも言えないような異常な行動だと思うが、相手にわざととは悟られないようにミスをする場合はどうだろうか。

たとえば私は、部活の先輩に、異常にプライドが高くて「この人に大差で勝ったら後々面倒なことになる」と思わせる人がいた。だからその人と試合をする場合は、適当に手を抜いて点を取らせることがままあった。しかし、万が一にもそれがバレたら、相手のプライドを刺激するからそれこそ大変なことになる。だからこれは絶対に悟られないようにしなくてはならない。

すなわち、ミスをした後にことらさ激しく「なにやってるバカ!」などと自分を叱咤することで、真剣にやっている演技をするのだ。なんで俺はこんなことをしているのだろうと思うが、せざるを得ないのだ。

相手の面子を潰さないようにするには、これくらい入念にしなくてはならないと思うのだがどうだろうか。ちなみに、その先輩と試合をする後輩たちはのきなみ、心なしか自分を叱咤する声がやけに大きかったことをつけくわえておく。

さてこれは、手を抜くという点ではアンフェアプレーだが、相手の面子を潰さないという点ではフェアプレーということになる。しかしなんといっても、後輩たちにそんな気を遣わせるこの先輩の存在こそがアンフェアプレーだったといえるのではないだろうか。

別の意味のアンフェアプレー” への 4 件のコメント

  1. 中学の卓球部でやくざの息子の先輩が,ミスをするとキレて2万円の単板ラケットぶん投げてました.
    単板なので試合終了するまでに割れ,割れるとそのキレた勢いで下校するので勝利を献上することもできませんでした.

  2. 中学生で本人はヤクザではないし、普段は良い人だったし、いつものことなのでアジアvsヨーロッパのイベントでメイスを見守るオフチャロフ達みたいなわりとほのぼの雰囲気でした。次元が違いすぎますが。

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