なぜ河童に会いに行かねばならんのだ

先週の土曜に、いつも中学生に卓球を教えている近所のコミュニティーセンターに、昨年まで教えていた卒業生が顔を出した。今春、高校に入ったのだが、嬉しいことに高校でも卓球部に入ったという。ところが顧問の先生と合わず、なんだかんだと不満を口にした。

ついにはその容姿にまで言及し「河童のようにハゲたオヤジなんです」と、うっかり口走ったものだから、その場にいた全員が私を見て笑った。私も河童のようなものだからだ。

そこまではよかったが、今年入ったばかりの怖いもの知らずの1年生が「伊藤さん、会いに行ったらどうなんですか?」と言ったのには笑った。

いかなる理由で私がその河童に挨拶しに行かにゃならんのだ。河童どうし話が合うとか、はたまた種が同じだから一緒にいるべきだとでも思ったのだろうか。

中学生を教えていると、こういう思いもよらぬ発言に出くわすのが面白い。ついこの前まで小学生だったという、半分神様のような存在なので、人間には予想がつかないようなことを言うのだ。

練習の後、中学生を家に送っている車の中で、翌日練習に来ない予定だというのでその理由を聞くと「めんどくさいからです」と答えられたことがあったし、大会で勝った生徒が「それほど勝ちたくもなかったけど審判をするのが嫌だから頑張りました」と言ったこともあった。

とにかく面白い。

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