フェアプレーのことを書いていたら、以前思いついて原稿を書くのを忘れていたネタを思い出した。その名も「壮絶!フェアプレー合戦」だ。
フェアプレーで名高いサムソノフとボルが、メダル獲得の可能性が消えたあと、どうせならと密かにフェアプレー賞を狙って対峙した。
思った通り、ボルのボールがエッジかサイドか微妙な判定となったが、互いに一歩も譲らす「自分のミスだ」と主張し、ついにはサービスミスをし合うという話だ。
当然制限時間の10分を越えて促進ルールが適用されても無力だ。なにしろお互いに延々とサービスミスをするものだからジュースの繰り返しとなり、促進ルールなど屁のつっぱりにもならない。
最後に、サムソノフが奥の手を思いつく。バッドマナーでレッドカードをもらって失格になることでボルに勝ちを譲るのだ。突然、口ぎたない言葉で罵りそこら中に唾を吐きかけてレッドカードを狙うサムソノフ。サムソノフの悪だくみに気がついて負けじと短パンを脱ぎ始めるボル。
しかしとき遅く、一足先にマナーを悪くしたサムソノフが見事レッドカードを食らい失格となり、ボルの勝利となった。
フェアプレー賞どころか、両者とも6ヶ月の国際試合停止の謹慎処分を受けたことは言うまでもない。
「フェアプレーとは何か」という根源的なことを問いかけるふりをした単なるバカ話だ。そのうち雑誌に書くのでお楽しみに。
好きです、こういう楽しい話大好きです。ん、・・・まさか、体験談?
なんの大会ですか?
架空の大会なので何でも良いですが、今年のハルムスタッドの世界選手権ということにしておきます。