マンガ『美味しんぼ』に、福島の住民が「原因不明の鼻血が出る」というセリフを言う場面が掲載され、風評被害を助長すると非難されている。作者は「事実を書いてダメなのか」と、反論をしているが、そういう事実だけを書くのはダメに決まっている。その事実を書くなら、同時に、他の県の住民には原因不明の鼻血を出す人がどれくらいるのか、そもそも放射線が原因で鼻血を出すことがあるのかといったことも書かなくてはならない。
こんなことが許されるなら「福島の隣県に住む私、伊藤条太は最近、頭髪の抜けが止まりません」とか「女川原発に近い地域に住む私は最近、下腹がどんどんと出っ張り糖尿病が懸念される状況です」と書いてよいことになる。これらはいずれも紛れもない「事実」だが、これだけを書けば読者にある間違った印象を与えることになる。それが誰の迷惑にもならないことならよいが、誰かの迷惑になることなら苦情が出るのは当たり前だ。
「事実を書くことがなぜ批判されるのか」という反論がそもそもおかしい。こういう問題の場合、事実を書くのは当然であり、それがマイナーな事実ではなくて全体を代表する事実なのかどうかだ。だから作者の正しい反論は「事実を書いた」ではなく「福島の住民の原因不明の鼻血の出る人口当たりの頻度が他県より異常に多く、福島原発からの距離に近いほどその頻度が高い」という「事実」ではなくてはならない。それがあるのならそれこそどんな圧力がかかろうとも描いてほしい。
そういった事実がない場合、このマンガの正しい収め方の妙案がある。この後の話で「福島県にはこういう、統計的な検証もなしに鼻血だと騒ぎ立てる人がいますが、こういう思い込みこそが我々の敵なのです」と締めることだ。一度反対の方向でメディアを騒がせ、最後に強烈な正しい大衆啓蒙をした作品として私は賞賛するだろう。風評被害も帳消しになって売り上げも超過回復が期待できる。
世界選手権が終わり、心にポッかりと穴が空いてしまいました。今日は日本リーグの開幕日。国内リーグも面白いという風評をたててもらえるほど盛り上がって欲しいと思います。是非ともホームマッチも速報お願いいたします。
私もポッカリと空いているような気がします。国内リーグの風評ですか。さて、どうしたものでしょうね。
国内リーグこそ世界選手権ばりの演出が必要で、逆に他国の感情を考えると世界選手権の演出はある程度の制限が必要かと考えます。国内リーグでボルとかアリエルとか見てみたいです!
国内リーグの演出は確かに必要ですね。その他にもいろいろあると思いますが。
せめてアリエル・シン選手が日本の大学へ進学し、学連の大会を盛り上げてくれると嬉しいです!
アリエル・シンですか。偏差値からすると東大に入ってしまって、卓球はやらないような・・・。
全国国公立ではぶっちぎりの優勝ですね!アリエルがスポーツドクターとかやってくれたらみんな張り切り過ぎますかね・・?
それこそ鼻血続出で大変なことになりそうですね。
いつもたのしく貴ブログを拝見しております。
今回のご意見はまさに慧眼だと思い、コメントした次第です。
単に批判するだけでなく、代案(しかも冗談ではなく、非常に効果的な)まで提出してくださるとは!「おいしんぼ」の作者にこの代案を教えてあげたい。そうすればすべてがいい方向に向かい、かつ啓蒙にもなります。
まあ、オカルトを信じてしまった人はもはや自分が信じたいもの以外は目に入らないので治癒は無理でしょうね。
きっちりと否定した上で、あとは笑ってあげるのが一番だと思います。他の人にうつらないように。
>「事実を書くことがなぜ批判されるのか」という反論が
>そもそもおかしい。こういう問題の場合、事実を書くのは当然であり、
>それがマイナーな事実ではなくて全体を代表する事実なのかどうかだ。
震災前から双葉町に住む○○はいたって健康である、と書くのなら問題はないのでしょうか?
条太さんのおっしゃるように、鼻血に限らず当該事象がどの程度の人たちに起こっているのか、またその原因が放射線にあるのかどうかを証明することは現代の医学では困難です。しかしそれがイコール問題のないこと、関連性のないことであるかというと、必ずしもそうではない、というのが科学的な姿勢だと思います。
下記のような意見もあります。ぜひ、お読みください。
鼻血問題に関する西尾正道北海道がんセンター名誉院長の見解
https://www.facebook.com/tetsunari.iida/posts/10203994195594471?notif_t=like
ご意見ありがとうございます。
福島に鼻血を出す人が多いかどうかは調べればわかることであり、そういう事実はないと報道されているので私はそれを信じます。
なぜ信じるかといえば、そちらの考えが医学界の常識に沿った大勢の見解であり、正しい確率が高いからです。そういう常識を覆すためにはかなり強い証拠が求められます。現時点ではそういう証拠がないので、私はそういうものは信じません。
放射線被害についてはまだまだ分かっていないことが多いのも事実のようですが、わかっていないものを騒ぎ立てるのはダメです。たとえば世の中のあらゆる食物のすべての組み合わせについて健康被害がないという証拠はないですが、その確率は低いと思って暮らしているわけで、それと同じです。また、わかっていないということは、健康被害があったとしても証拠が出せるほど強烈なものではないからだと考えます。
放射線以外のリスクも沢山あるし、日本人は生涯に半数は癌になりますし、ならなくても100年以内にはほとんど死にます。そういう事実のなかで、わかってもいないことについて騒ぎ立てるのは時間の無駄です。統計的にはっきりと被害が出てから騒げばよいと思います。それでは遅いといっても、それも人生ではないですか。放射線被害によるマイナスを打ち消すほど他の明確なリスクに気を付けた方が良いと思います。