気まずいコーヒーカップ

山田さんとは焼き鳥屋で飲んだのだが、その後、サイゼリアで終電までの40分ほど話を続けた。

サイゼリアではドリンクバーを頼み、私はコーヒー淹れ機で「エスプレッソ」というボタンを押したのだが、カップの1/4ほどの量しか出てこなかった。本格的なエスプレッソはそういうものだと知っていたので、その上にレギュラーコーヒーを注いだら当然のごとくカップから溢れて皿にこぼれた。もともとカップを皿に載せるのは、わざとカップから溢れさせて皿にこぼし、冷めたのを飲むためだという話を聞いたことがあるので、この機会に実行してみようと思ったのだ。

ところがたまたまやってきたアルバイトと思われる若い女性が皿にこぼれたコーヒーを見て、機械が故障したものと思い「済みません・・・」ととても申し訳なさそうにした。「いや、わざとだからいいんです」と言っても急には意味がわからないらしく、申し訳なさそうな表情は変わらなかった。なんとも気まずい。

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