町内の卓球クラブに行き、クラブ員の女性とオリンピックの話になった。
愛ちゃんの試合の報道で「福原愛選手は丁寧に負けました」というのを聞いて
「丁寧に負けたってどういう意味?」と思ったそうだ。荒くやって負けたとか、簡単に負けたとか競って負けたとかならわかるが、丁寧に負けるとはいったいどういう状態を指すのかというわけだ。あかたも「負ける」という目的に対して計画通りきっちりとミスをして万全を期して負けたとでも言わんばかりだ。
卓球をしているものなら「丁寧」を見ても今さら何も思わないし、ごく一部の「困ったオヤジ」以外は駄洒落にするのもはばかられるが、一般の人から見ればこれが自然な反応なのだということにあらためて気づかされ、なおかつ不条理ギャグともいえる「丁寧に負ける」という表現がなんとも可笑しかった。