会社の昼休みに卓球王国の原稿を書きながら声を出して笑っていたら、隣の席のモガミ君が「どうしたんですか」と聞いてきた。恥ずかしながら私は、自分の原稿が可笑しくて笑いながら書いているのだ。自分では可笑しくても他人は可笑しくないことはよくあるが、その逆はない。自分が笑えることは最低条件なのだ。
それを説明すると、モガミくんは「そうですよね。人を笑わせるってことは大変なことですよね。怒らせるのは簡単ですけどね」と言った。よりによって怒らせることと比較をするとは。卓球王国の原稿で人を怒らせることを想像すると、それはそれで面白いことが書けそうだと想像してそれこそ可笑しくなった。