3番弟子の小室は私の家よりも海側にあったため、今回の震災で津波が家の二階まで上がり、家には住めない状態である。水が引いてから行ってみると、台所に設置していた自慢の1/2サイズの卓球台が更に半分になっていたという。また、液晶テレビとブルーレイレコーダーはなくなっていたという。
幸い、本人も家族も無事で、しばらくは奥さんの妹の家に避難をしていたのだが、先週めでたくアパートに移った。
家に損害があった場合には市から補助が得られるらしいのだが、全壊と半壊で金額が違うので、中途半端に壊れていたらもっと壊した方がいいかもしれないなどと言っている。
また、小室の家の辺りはどこもひどい有様で、もう誰も住まないだろうから気がねなく卓球場を建ててしまおうなどと言っている。自分たちはアパートを借りて住んでいるのに自分の土地は卓球場にするというのだから、卓球人として素晴らしい心がけである(一般的には完全にイカれた心がけだ)。奥さんは文句がないのだろうかと思ったが、なんとこれは奥さんの考えなのだという。奥さんの卓球熱の方が勝っているのだ。
小室の家の様子を見ようと近くまで行ってみたが、あまりに風景が変わっていて迷ってしまい、結局たどり着けずに、あらぬ方角から通りに出て帰ってきた。