左右のペアのダブルスのコース取りと、シェークのグリップについて、最近の指導書を検証して見た。
その結果、ダブルスのコース取りについて、近いことを書いていたのは松下浩二の『勝つ卓球!!』(卓球王国刊)だけだった(卓球王国のでよかった)。『最強の秘密』より徹底していない現実的なコース取りのため、印象が薄れる書き方になっている。
シェークハンドの手首の曲げについて書いてあったのは一冊もなく「自然に握ること」とあるだけだった。それどころか、ある本には「手首は曲げないこと」と書いてあるのに、見本の写真には曲げた手首の写真に直線が引いてあった。どうも日本人には真っ直ぐなものに対する信仰のようなものがあるのではないだろうか。
その他、複数の指導書に交差歩のフットワークが載っていて、左足を打球方向に向ける、実戦で使わない「模範プレー」が踊っていた。