ウエストサイド卓球クラブ

いよいよ足立さんの通っているというウエストサイド卓球クラブに到着した。ちょっと通りから奥に入ったところにあったので専用の卓球場かと思ったが、そうではなくてもともとはフェンシングの練習場で、時間によって卓球クラブが借りているということだった。なので、会場の看板にはtable tennisの文字はない。

中はかなり広く、二つの部屋に分かれていて、片方の部屋には卓球台が一台だけ出してあり、そこでこのクラブのコーチである、王巍(Wang Wei)さんという女性が時間性で個人コーチをしていた。王さんは中国のナショナルチームにいた人で、それほど有名ではないが、千葉やエーテボリにも出場していた。引退後は96年アトランタ五輪にアメリカ代表で出場している。足立さんの言うとおり、ものすごく優しそうで感じの良い人だった。私は中国の指導に興味があったので、さっそく素振りの重要性について聞いてみた。すると、中国でも素振りは大切な練習で、フォームができあがる最初の2年ほどは毎日させるという。日本では国の代表クラスの選手にとっても素振りが重要だと考える人がいるが、中国ではどうかと聞くとそれはなく、素振りをさせるのはあくまで初心者の段階だけだという。思ったとおりだ。

写真は王さんの個人コーチの方の部屋だ。肝心の王さんの写真を撮り損ねた。