メンフィスからの帰りにセルマという町にある「血の日曜日事件」で有名なエドモンド・ペタス橋を訪れた。
血の日曜日事件とよばれる事件は、世界に10個以上もあるようだが、これは、1965年に公民権運動に際して起きたものだ。
黒人の権利を主張するデモ隊がセルマのある教会からアラバマ州都であるモンゴメリーをめざして70キロの旅をしようとしたのだが、町を出るところの橋で警官隊に待ち伏せされて催涙弾を浴びせられて滅多打ちにされ、女性一人が死亡した事件だ。
これを命じたのは当時の州知事、ジョージ・ウォレスで、この知事は、なんと「今こそ人種隔離、明日も人種隔離、人種隔離を永遠に!」という途方もないスローガンで当選したという知事なのだ。これで当選したというのだから、アラバマ州恐るべしである。
橋のふもとには、公民権運動の偉人たちの碑がちゃんと建てられていた。