宇宙人大百科の続き

3/14にも書いた『宇宙人大百科』からもうひとつ紹介したい。

この本には、ところどころ、宇宙人に関する本やSF映画も紹介されているのだが、その中に、タルコフスキーの『ストーカー』が紹介されていた。ストーカーといっても、性犯罪者の話ではない。ゾーンというところに行くと、人の本当の望みが叶えられる部屋があって、危険を覚悟の上でその部屋に行こうとするのだが、自分の本当の望みを知って絶望して自殺したり、それを知るのが怖くてその部屋に入れなくなったりといったような哲学的な話なのだ。

なおかつ、異様にゆったりとした画面なので眠くなることでも有名な映画ではあるのだが、こんなふざけた『宇宙人大百科』にこんな紹介のされかたをしているのが可笑しい。「鑑賞者がすさまじい睡魔に襲われ、爆睡してしまうコトでも知られる」なんて、いったいどんな映画よ。そこが大事じゃないんだが。

間違った情報が書かれているわけではないのだが、表紙がビートルズのパロディなことをはじめ、著者がいったいどういう読者を想定してこの本を書いたのかと考えると、なんとも可笑しい。