昨晩は、メキシコに赴任していた関係会社の人が日本に帰任するということで、ドーサンでちょっとした夕食会を行った。
そこでいろいろと昔話に花が咲いたが、社長の話がとても面白かった。
あるとき部下が、会社で徹夜の仕事をすることになったという。ところが夜10時頃にとても眠くなってしまってつい寝てしまい、気がついたら朝の8時で、みんな出社していたという。
寝過ぎだろそれ。
10時なんて家にいたって寝る時間じゃないし、寝たとしてもそのまま朝8時まで10時間も寝るなんてどう考えても寝すぎだ。よっぽどの事情があったのだろうか。その人は「徹夜で寝た人」としてしばらく話題になったという。
さて、実はこの「徹夜で寝る」というフレーズには瞠目すべき含蓄が潜んでいた。一見、矛盾する面白い表現に聞こえるが、実はこれ、字のもともとの意味を考えれば論理的に何の矛盾もない正しい表現なのだ。夜を徹して何かをするのが徹夜だから、夜を徹して寝た場合、「徹夜で寝た」と表現して何ら問題ないのだ。
もっともこれは熟語の意味を無視した解釈であって、辞書で「徹夜」を引くと「寝ないで何かをする」という意味で載っているので、こんな屁理屈は一般社会では通用しないことはいうまでもない。くれぐれも本気にしないでもらいたい。