今日はちょっと汚い話で恐縮です。
男子中学生はだいたい下品なことが好きな傾向があるわけだが、私も中学のとき、そういうことが可笑しくてたまらなかった。
当時、病院にいくと、粉末の薬が五角形に折った紙に入れられてもらうことがあったと思う。これをまねしてノートを折って五角形をつくり、中に集めたフケを入れて「秘伝の薬だ」といって友達に見せて驚かせてやった。当然、友達は「すげえ!」と感嘆の声を出し、もっと汚い薬をつくる競争が始まった。ツメ、耳クソ、鼻クソ、目ヤニ、手垢、歯クソなどをそれぞれが作った。どうせだからと封筒も作って効能を書いて、女子のところにもっていって「これでも飲みなさい」とやって開けさせた。さすがに喜ぶ女子はひとりもいなかった。それが楽しかったのだ。
当時の「汚いもの比べ」をもうひとつ思い出した。秋口に、ちょっと遠くの河に擬似野外炊事をしに行った。どこが擬似かというと、何かの本で原始生活に興味を持った私が、なるべく現代文明の利器を使わずにどこまで炊事をできるか挑戦しようということで、食べるのを前提にしない形だけの野外炊事を行ったのだ。まず現地で落ちていた空き缶を拾って洗って河の水を汲む。当然、火おこしも本で見たとおりに木をこすってやろうとしたのだが、3分ほどで断念し、ライターでつけ、それで空き缶をグツグツと煮はじめた。食料は持っていっていないから、生えていた雑草を入れたり、石で実をすりつぶしてペースト状にしたものをカレーと称して入れたりした。
そのうち誰かが、死んで腐った魚を拾ってきてこれを入れた。これがとてつもなく臭くて、臭いをかぐと吐き気がする。これがきっかけとなって「この世でもっとも汚い料理を作ろう」と目標が変わり、手垢、鼻くそ、鼻汁を入れ始めた。とうとうあるやつが小便を入れ、最後にみんなでその汁の臭いをかいで吐き気に涙を流してお終いにしたのだった。中三の秋の思い出だ。
えーと・・・大変失礼しました。