先日、ネットで面白い写真を見つけた。『ズームレンズ型コーヒーカップ』だ。量産しているわけではなく、一個だけ作ってみただけのものらしいが、なかなか趣き深い。
用具マニア杉浦くんは、卓球用具のみならず、オーディオやカメラにも凝っていて、レンズなど一体何に使うのか分からないが10本以上も持っている。さぞ喜ぶだろうと思ってこの写真を送ったところ、以外にもそっけない返事だった。
彼にとってのレンズの魅力とは「コーティングによって反射が抑えられた深い色のレンズの表面そのものと、そのレンズの鏡筒に対する異様なまでの大きさ、そして金属鏡筒の質感」だそうだ。「見たところこれはキャノンのプラスチック鏡筒なので、まず金属の質感の点で魅力がない。さらに肝心のレンズがないのだから話にならない」そうで、最後に「これでは美人モデルの足の裏や手のひらだけを集めた写真集みたいなものだ」と締めくくった。
そんなこと言われても。彼のようなマニアを満足させるためには、コーヒーカップの底に本物のレンズを使うでもするしかなさそうだ。どうやって使うんだそんなコーヒーカップ。