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ニューオリンズの町並み4

ホテルへ向かう道を走っていたら、異様な光景に出くわした。町の中心地におどろおどろしい墓石のようなものが並んでいるのだ。墓石にしては大きすぎる。さっそくネットで調べて見ると、これはニューオリンズ名物の墓地だそうな。ミシシッピ川がたびたび氾濫するので、普通の墓地だと埋葬された死体が浮いてくるので、このように地上に棺を造って浮いてこないようにするのだという。浮いてくる死体を想像するとなんだか怖い。

ニューオリンズの町並み3

町を歩いていて気づかされるのは、この町はアートの町なのだなということだ。画廊やら現代美術やらの店が軒を並べていて、普段興味が無い私でも、つい何か買ってやろうかという気になってしまう。しかしはやり買わない。

見た中ではゴッホみたいな絵に惹かれたが、写真を撮って満足した。

ニューオリンズの町並み2

ニューオリンズはフランス領だったりスペイン領だったりと複雑な歴史がある町のようで、町並みがヨーロッパの雰囲気である。馬車も走っているが、いまだに馬で移動しているということではなくて、浅草の馬車と同じく観光のためだ(当り前だ)。

道にはさまざまな大道芸人がいて観光客が足を止めている。ひとりひとり見ていると、つくづくお金を稼ぐのは大変なことだなあと思う。

ニューオリンズの町並み1

せっかくなので町並みを紹介する。

古い路面電車があって、なかなか良い感じだ。スピードはとても遅く、駅も近くしょっちゅう止まってなかなか進まない。でも楽しい。2週間前にマルデグラという、ビーズを投げ合うお祭りがあって、そのときのビーズがまだ木々にぶら下がっている。

年に一度の大きな祭りの直後だと言うのに、ニューオリンズはまだ観光客でにぎわっていた。

ほんの数年前にカトリーナという台風で甚大な被害を出したのに、もう復興しているように見える。レストランのメニューにも「バイバイ・カトリーナ」などという寿司のメニューがあった。転んでも只では起きないのだ。

金柑

ニューオリンズのファーマーズマーケットというところで、金柑を見つけた。そこにはKUMQUATSと書いてあった。キンカンとカムクアッツ。なんか似てる。調べて見るとやはりこの二つは関係があって、ともに広東語の金橘(カムクヮト)が語源だという。うーむ、うんちくとしては英語のカムクアッツがマイナーすぎて使えない。

いい加減な日本語のお土産はいつものとおりだが、さすがに裏焼きというのは初めてだ。どうでもいいのだろう(と書いた後で、これは肌に貼り付けるためのもので、裏返しになっていて問題ないことが判明。恥ずかしい)。

さらに、ドキッとするTシャツを発見。一瞬、FMEAかと思った。いや、こっちの話。

フォレストガンプのレストラン

昨日からニューオリンズに旅行に来ている。ドーサンから車で5時間だ。

ニューオリンズといえばジャズの町だが、特にジャズに興味もないので、単に楽しげな町並みを歩いて眺めるのが旅行の目的である。

夕食は映画『フォレスト・ガンプ』に思いっきりちなんでいるレストランに入った。「ババ・ガンプ・リュシンプ」といって、日本にも店があるらしい。店内中がこの映画に関係した装飾が施されているので、おそらく映画制作者の許可を得てやっているのだろう。

フォレスト・ガンプといえば卓球である。別にそのために入ったわけではなかったのだが、メニューがラケットの上にのっているという嬉しい不意打ちを食らった。売店にも映画にちなんだラケットが高い値段で売ってあり、なるほどと思った。

ニューオリンズは観光地なので、あちこちで土産物が売っていて、眺めているとどれもこれも面白そうではある。私はいつもこういう場合、キーホルダーとか帽子とかTシャツとか何か買いたいような気がするのだが、反面、どれもなくてもかまわないものであることを考えると、どれとも決めることができなくて途方に暮れてしまい、結局は買わない。その点、卓球に関するものなら「これは必要だ」と迷うことはないので、とても楽である。アメリカでは卓球は娯楽としてはポピュラーなので、結構卓球に関するものは見ることがあるのだ。

しかし、さすがにこのガンプのラケットは買わなかった(バカにしないでもらいたい)。

ワニの足の剥製のキーホルダーを見つけ、つい怖いもの見たさで臭いをかいで見ると、生臭い臭いがプーンとしてオエッとなったが、ガンプの店で海老を剥いた自分の指の臭いであった。不愉快だ。

バリさんの凄さ

昨年の夏に卓球王国の原稿に書いたバリー・ヘイター、通称バリさんについて、新井さんが情報を提供してくれた。
http://ameblo.jp/tac-show/entry-10469172475.html#cbox

なんと新井さん、バリさんと試合をしたときに、打球に使っていないペンの裏面のラバーにクレームをつけられ、はがして試合をさせられたという。このときは審判長まで出てきて「問題ない」と判断したが(審判長などというものは普通はヒマなものだが、バリさんが出るときはおちおち弁当も食っていられないだろう)バリさんは納得しなかったという。しかも、ラバーをはがしたら白木なのでかえってルール違反だ!

いったいバリさんのどのような正義感が働いてラバーにクレームをつけたのか、興味深いところである。

バリさんの原稿を書くにあたって、いろいろとエピソードを収集したのだが、これは聞いたことがなかった。心温まるエピソードである(笑)。

一番弟子の戸田も、バリさんとの試合で「生まれて初めてムーブドテーブルで点を取られた」と言っていた。素晴らしい。卓球界の名物ジイさんとして、末永く活躍して欲しい。対戦した人はくれぐれも対等にやりあったり激昂したりせず、その名物ぶりを味わう心の広さを持ってほしい(私も試合をしたくはないが)。

『たくしょー卓球スタジオ』

卓球インストラクターの新井卓将さんという人が、サイトで卓球王国の私の連載を紹介してくれている。嬉しいので紹介しよう。
http://ameblo.jp/tac-show/entry-10464086107.html
新井さんはTSPトピックス時代の私の4コママンガhttp://www.geocities.jp/gendaitakkyuu/tm1.htmlの当時からファンだったという。79年生まれだから当時は高校生だったはずだ。偉い人である。

このサイトのトップページの写真も良い。テレビ番組でドラマ『ガリレオ』のパロディをしたときに出演したものらしいが、化学者みたいな白衣を着ている様子が、マッドサイエンティストといった感じで可笑しい。なんとバカバカしい映像だろうか。さすがプロの映像だ。

新井さんのテレビ出演記録をよく見ると、以前、宮川さんという方から送ってもらったDVD(音楽に合わせてラリーをするショー)に出ていた人だった。音楽に合わせて完全なリズムでラリーをするのだから、ただ事ではない技術レベルだ。このサイトにもいろいろと曲芸のような卓球技術が紹介されていて面白い。難易度が高く、とても並みの実力の人にはマネができないものばかりだ。

卓球指導で生活するのは並大抵のことではないと思うが、こういう人(私のファン)にはぜひともがんばって大成功してもらいたい。

9年生きている

2/13に書いた赴任者の子供の話をもうひとつ。

なかなかユニークなことを言う子供で、あるときしみじみと「俺、まだ6歳なのに9年生きてるような気がする」と言ったという。なんだか意味が分らないが(おそらく本人も)、不思議な魅力のある台詞だ。こういうことをわざと言えるようになれば創作活動ができるのではないだろうか。単なるオカルトでなければ良いのだが。

電子書籍

電子書籍というものがある。インターネットなどでダウンロードして端末で読む本で、革命的な商品である。現物がないので、材料はいらないし在庫も倉庫もいらない。著者と販売者がいればいいだけだ。よって、著者に入ってくる印税も、売値の50%以上であり、通常の本の10倍以上であるらしい。

それで、さっそく電子書籍を発売してくれるサイトを見てみた。本の値段は自分でつけることができ、発売の手数料も無料で維持費もかからない。だから売れなくても損するわけでもなく、書き放題だ。これは素晴らしいと思った。

問題は内容の審査だ。「公序良俗に反しないものなら何でも良い」のだという。つまり、面白いかどうかを問わないのだ。なんと恐ろしい。これでは、電子書籍といっても、世にあふれる独り言ブログと同じであって、その中から面白い本を見つけることは至難の業だ。そんなサイトで本を買おうという人はいないだろう。したがって売れるわけがない。

難しいものである。