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ランチョン

こどもが保育所に入ったときに、昼食のときにつかう敷物として「ランチョンマット」というものを用意するよう保母さんから言われ、毎週持って行かせていた。

保母さんは当たり前のようにランチョンマットと言うが、私はそういうものは聞いたことがなかった。だいたい、ランチョンというのが何のことかわからない。昼食用なので、おおかた、ランチ用マットが訛ったものだろうと勝手に考えていた。

それでこちらにきてそれが間違いであることがわかった。我々がランチだと思っているlunchという単語は、実は正式な単語luncheonが省略されたものだったのだ。いったいどこの保母さんがこんな正式な英語を使うことを思いついたのか不思議だ。

これ、うちの息子たちが通った保育所だけなのだろうか。

私のパーマ時代

ちょっと前にパンチパーマのことを書いたが、私も学生時代、パンチとまではいかないが、パーマをかけていたことがある。

当時は、大学生になるとみんな思い込んだように一度はパーマをかけるような風潮があり、夏休みに高校の部活に顔を見せるOBはことごとくこれみよがしにパーマをかけていて、部員たちを「おおーっ」と驚かせていたものだった。

同じことが、大学を卒業して、企業に就職したOBがスーツ姿で部活に姿を見せることにも言える。

下の写真は、自分の写真の中でも1,2を争う嫌いな写真だが、恥をさらすのがこのブログの趣旨なので仕方がない。

花見で酒に酔って弁当を食いながら割り箸で素振りをしている。よく、アジアでペンホルダーが多いのは箸を使うからだと言われるが、いみじくもそれを証明した写真だ(ウソ)。

つくづくこの頃には戻りたくない。今の方が明らかに楽しい。

中学校の教室

教師をしている友人から「せっかくアメリカにいるんだから学校の様子を紹介してくれ」とメールが来た。

何を紹介したらいいかわからないが、とりあえず、教室の様子をお見せしよう。机が一列づつ並んでいるところが日本と違うかな。あと、壁に貼ってある世界地図が日本中心になっていないところかな。

パンチパーマの発祥

最新号の卓球王国に、卓球選手の髪型についてのコラムを書いた。ここで、80年代の卓球界でパンチパーマが猛威を振るったと書いたが、実はこれはなにも卓球界だけの話ではない。当時、日本の若者全体に流行していたのだ。

ネットで調べてみると、これは北九州市の永沼重己さんという理容師が、長髪によって理容店離れしている若者を取り戻そうとして、黒人の髪型にヒントを得て考案したのだという。名前の由来は、パンチが効いているからと言われているらしい。こういうものにもちゃんと考案者がいて歴史に名を残しているのが楽しい。

ギターの天才か?

Youtubeでキム・ソンヒと劉南奎の試合を探していて、偶然、Zack Kimという人の映像を見つけた。

http://www.youtube.com/watch?v=4Xo3C2ZyReY&feature=channel_page

http://www.youtube.com/watch?v=XZAaQXSjEwE

なんとこの人、2本のギターを同時に弾くのだ。韓国のテレビに出て珍しがられている映像も載っていたので、おそらくこの手法自体がこの人の発明で、他にやっている人はいないのだろう。

見たところまだ若僧だが、いったいどういうことでこんな技術を身につけたのだろうか。まだ素人だが、オリジナルの曲もそれなりの魅力があり、また、演奏中の顔がまた面白い。苦しんだり笑ったり悲しんだり陶酔したり、よくもここまで表情が変わるものだ。しかしなにか引き込まれる魅力がある。

音楽にとって技術は付随的なものであり、音楽の魅力そのものとは関係がないとは知りつつも、こういう映像を見せられると心動かされてしまう。これは天才だと思う。そのうち世に出るのではないだろうか。

歯医者の卓球狂

ここに赴任して間もない頃のことだ。

私が卓球が好きだと言ったところ、同僚のグレッグが、自分も卓球が好きで、小さい頃に近くに卓球を大好きな歯医者がいて、その人に兄と一緒に教えてもらったと言った。

ここで私はピンときた。2000年の10月、ここに出張に来たときにインターネットでLower Alabama Table Tennis Club(南アラバマ卓球クラブ)というのを見つけて卓球をしに行ったことがある。期待して泊りがけで行くと、クラブというのは名ばかりで、そこは単なるロナルド・ピータースというじいさんの家で、大変な目に会ったことがあった(卓球王国2006年1月号の逆も~ション第1回でそのときのことを書いた)。

このじいさんが歯医者だったのだ。州の選手権にたったの36人しか参加する人がいないこのアラバマ州に、歯医者の卓球狂が二人もいるわけがない。

そう思いながら私はグレッグの話をなにくわぬ顔で聞いていて、しばらくしてから「ところでお前の出身はブリュートンだろ?」と聞いてやった。グレッグは目を丸くして驚いて「何で知ってるんだ?!」と言った。ブリュートンはここドーサンから車で2,3時間はかかる田舎の小さい町だから、アメリカ人でも知らない人がいるし、ましてや日本人の私が知っているはずのない町なのだ。

しばらくグレッグを驚かせた後、タネ明かしをしてやった。世の中は、いや、卓球界は狭い。

ブックオフで『ワルドナー伝説』

私は趣味で卓球の単行本を集めていて、古本屋をよくまわっているので、おいてある卓球本はだいたいわかっている。新しい卓球本は意外とおいていなくて、ちょっと古めの伊藤繁雄著『攻撃卓球』あたりをよく見かける。

先日、ブックオフに行ったとき、卓球王国から出されている『ワルドナー伝説』が置いてあって驚いた。この本が古本屋においてある光景を初めてみた。こんな面白い本を売りに出す奴の気が知れないが、古本屋においてあったということで、なんだか売れた本の仲間入りをしたように思えて嬉しかった。

早く売れてほしいような、ずっと残っていてほしいような複雑な気持ちになった。

いつか私も本を出したいが、そのときにはブックオフに出回るくらい売れたいものだ。そりゃ無理か。

ねじれる電話機

よく電話機のコードが、やたらとねじれているのを見たことはないだろうか。

数年前のことだが、私の隣の席の電話のコードが、下の写真など比較にならないくらいメチャクチャによじれていて、螺旋の形があちこち崩れるほどになっていた。

その電話を使っていた後輩は「俺の電話のコードはおかしいんですよ、すぐにねじれるんです」と文句を言いながらときどき受話器を何回転もさせながらねじれをほどいていた。

そこでもしやと思い、そいつが電話を使う様子を観察してみた。案の定、彼は受話器を本体に戻すとき、受話器をとったときと同じ方向に反転させて置いていたのだ。一回話すごとに自分でコードを一回ねじっているのだから、何日もすれば途方もなくねじれるのは当たり前だ。「お前が自分でねじってるんだよ!」と教えてやった。

そういう人はある確率でいるらしく、今の職場でも、まったくねじれていない人がほとんどの中で、30台に2台ほどが写真左のようにねじれていた。しかし、かつての後輩ほどねじっているものはひとつもみつからなかった。やはり彼は特別だったようだ。