サイエンスチャンネル

独立法人文部科学振興機構というのが素晴らしいものをネット配信している。『サイエンスチャンネル』である。

http://sc-smn.jst.go.jp/index.asp

数々の科学番組を無料で視聴できるのである。もう、面白くて片っ端から見ている。科学界の偉人の話とか、元素ひとつひとつが発見された経緯などがとてもわかりやすく面白く紹介されてる。卓球王国の原稿を書きたいのだが、どうやら全部見ないうちは書けそうにない。

その中に『アスリート解体新書』というのがあって、いろんなスポーツを紹介している。

卓球は真っ先に見たのだが、残念ながら面白くなかった。いろいろな測定結果が出てくるのだが、意外性がないのだ。おそらく、卓球選手の動体視力などを測定して、飛びぬけて優れた値であることを紹介しようと思ったものの、たいしことがなく、ただ「測定してみた」にとどまったのではないだろうか。「俺ならもっと面白く作れるのに」と歯ぎしりした(そのうち、申し出るつもりだ)。

弓道は面白かった。矢は軽くて柔らかいので、弦による加速に耐えられずに発射時に曲がり、スローで見るとグニャグニャに振動しながら的まで飛んでいくのだ。また、打ち出されるときに、弦は弓の方向にまっすぐもどるのだが、矢は弓の厚みの分だけ右を向いているので、ただ射ると矢はその分だけ右にそれるのだという。これを修正するのと、矢にスピードをつけるための両方の目的で、選手は矢を射る瞬間に弓を持っている左手首を甲の方に瞬間的に曲げて弓全体を大きく左に回転させるのだという。これを「角見(つのみ)」という。
他のスポーツの極意を知ることはとても面白い。

この調子で、ときどきサイエンスチャンネルの見どころを紹介していきたいと思う。スポーツごとの科学的アプローチの違い、人物などとても面白いのだ。