ミウラ折り(会社の三浦じゃねえぞ)

紙製の大きな地図を買ったことがあるだろうか。私も仙台市のや、ドーサン市の地図を持っているが、いつもストレスを感じるのがその畳み方だ。地図を見るときは見たいところだけを表に出してあとは適当に折るので、いざもとの形にしまおうとすると、元々どう畳まれていたか覚えていないので、変に膨らんだりして非常に不愉快なのだ。それでも別にどうでもいいことなので、長い間、考えることもしていなかった。

先日、『折紙の神様といわれる男』の話をふと思い出してネットで調べていたら、そこに「ミウラ折り」という折り方が載っていた。どんなものかと見てみると、なんとそれは東大の教授が発明した地図の折り方として世界中に広まっている由緒正しい折り方なのであった。

どこが優れているのかというと、開閉がワンタッチでできるのだ。詳しくはサイトを見てほしい。

http://www.miura-ori.com/usage.htm

「こんなの俺だって考えつく」と思う人もいるかもしれないが、発明とはそういうものだ。「もとの大きさの数分の一の大きさに畳んで、それをたった二箇所を持ってワンタッチで開閉できる折り方を考えてみろ」と言われたら、ちょっと考えて「不可能です」と答えてしまうのが普通の人間だろう。学校の問題のように答えがあることがわかっていればまた違うと思うが、答えがあるかどうかもわからない時点で考えつくところが偉いのだ。

そんなに便利な折り方だと知っていれば私も地図をそのように使ったのに、いつも「なんかわけのわからない折り方されてるなあ」と思ってすっかり膨らんだ地図を無理やりしまったりしていたわけで、とても損をした気分だ。

ミウラ折りの極意は、横方向にジグザグに奇数回折った後で縦方向にジグザグに偶数回折ること、これだけだ。人類の英知はすばらしい。後に生れた方が得だと思う。

ミウラ折りの説明の中に、同じような構造の羽をもつ昆虫がいると書いてあった。遺伝子の複製ミスと自然淘汰だけでそんな生物が出てくるとは驚きだ。もっとも、人間の精巧さは「ミウラ折り」どころではないことは分かっているんだが、人体の構造よりも分かりやすい分だけ、不思議さがつのる。