ドライ・カウンティ

2日に郁美さんとスタンの家に、家族で行ってきた。日本からの土産話がとても面白かった。スタンにとっては卓球三昧の極楽だったようだ。とくに、東京で卓球のユニフォームを来たおばちゃんの一団に出くわしたときには、アメリカでは考えられない光景に目を輝かせていたそうだ。日本に住んでもいいようなことを言い始めていると言う。

郁美さんの家に行く途中、お土産にビールを買おうとスーパーに入ったのだが、置いてないという。そのときに「ジャルコニー」と言われた。何のことだろうと思っていると、次の店でも「売ってない」と言われた後でやはり同じことを言われた。3件めに入った、ドーサンなら絶対にビールを売っているはずのチェーン店でも売ってなかったところで「これは何かある」と気がついた。それで店員に何て言っているのかスペルを聞いた。するとdry county(ドライ・カウンティ)と言っていたのだった。辞書で調べると、dryには「禁酒法の」という意味があった。countyは郡だ。つまり、その一体は禁酒の郡だったのだ。今回あらためて実感したのは、英語の聞き取りとは、単語を知っているかどうかにかかっているということだ。dry countyという単語とその意味を知っていれば、たぶんそう聞き取れたはずだが、知らないのではジャルコニーにしか聞こえないのだ。日本語だって同じだろう。「すがらい」なんて意味のないことを言われたら誰だって何回も聞き返すし、正しく聞き取れないだろう。

郁美さんの家でカラオケをしたのだが、そこにあったVCDが台湾製で、パッケージが微妙に間違っていた。「アヅアの純真」とか「イメーヅ」「あなただげを」とか東北弁みたいで面白い。