ボートレース

よく「ドーサンは何も遊ぶところがない」と社内の日本人が言うのを聞く。私も漠然とそう思っていた。でも、じゃあ仙台でそんなに面白いものがあるだろうかと考えてみると、それほど思い浮かばない。もちろん食べ物は違うが、他にドーサンにないものといえば、パチンコ、温泉、マンガ喫茶、カラオケボックスといったところだろうか。結局、ドーサンで不足を感じるのは友達などがいなくてヒマに感じるということではないだろうか。

土曜に、隣町の湖でボートレースがあるというので見に行ってきた。コーナーリングでボートがひっくり返ったりする激しいものを期待していたのだが、400mぐらいの直線だけの競争であまり見ごたえがなかった。しかもほとんどがスタートで差がついてそのまま勝負が決まる。面白くないので1時間半ほどいて帰ってしまった。

観戦中、カキ氷屋の看板にShaved Iceと書いてあったのを見て思うところがあり、電子辞書で調べようとしたが、画面が真っ暗でさっぱり見えない。明るい屋外で電子辞書を使ったことがないので気がつかなかったが、これほど明るいと液晶のコントラストなど見えないんだなと思った。それで明るさ・コントラスト調整をしたが、ほとんど何も見えない。先に使っていた妻に「見えないよな」と聞くと「気がつかなかった」という。こんなに見えないのに気がつかないということがあるかよ、と思ってハッとした。もしかしてこのサングラスか?そう思ってサングラスを取ったら案の定はっきりくっきりと見えるではないか。それにしてもいくらサングラスをつけたからといって見えなすぎだ。もしやと思い、サングラスを画面にかざして90度回すと、徐々に画面が見えてきた。そういえば液晶画面は偏光、そしてこのサングラスも偏光だったのだ!学校で習った知識が実生活で役に立った珍しい例だ(前もって気がつかなかったのだから役には立たなかったのだが)。

電子辞書の注意書きに『偏光の入ったサングラスをしながらは使えません』と書けと訴える奴、いないだろうか。