お面

今回の里帰りでは、ほとんどの夜を仙台の妻の実家でお世話になった。義理の父親は美術に興味があり、茶の間の上のほうにはさまざまなお面が飾ってある。

その中のひとつが私に似ていると当時小学生だった姪っ子が指摘し、みんながそれに同意した。眉毛が太くて垂れていること、頬が赤いあたりがそう思われる原因だろうか。いつも他人の特徴をとらえたり描いたりしているのに、急に自分のことを言われるとあまり面白くはないものだなと思った。