トマトトースト

先日、ある出来事がきっかけとなって好きになってしまう食べ物のことを書いたが、最近、またそれに近いことがあった。

隣の席のマイクが、トーストにスライスしたトマトを乗せて食べていたのだ。トーストにトマトだけとはずいぶんシンプルだが、彼によると、これはこの地方に古くからあるスタンダードな食べ方で、美味しいのだという。コツは、トーストにバターを塗って、マスタードと胡椒とタバスコをたっぷりとかけるのだという。

味はどうにも想像できないが、見ていると確かに旨そうな気がしてきた。それで、家族が里帰りをしている間に、これを夕飯にしてみた。切れない包丁でトマトの汁をピューピューと飛ばしながらスライスし、マイクの言うとおりマスタードと胡椒とタバスコをかけて食べてみた。

結果・・合わない。全然美味しくない。さすがの私もダメである。自らの限界を思い知る出来事であった。