もっとチキンを食べて

先日と似たようなブラックユーモアの話だ。

木曜に市内の祭りに行くと、そこに『チック・フィルA』というファーストフードの店が出店していて、面白い看板があった。

「もっとチキンを食べて」「牛肉はありません」と書いた看板を牛たちが持っている看板だ。この店の売りは鶏肉なので、それを強調しようという看板なのだが、なんだか酷いようなジョークである。リアルな牛の写真、書かれた字のおどろおどろしさ、とうてい食欲がわくものではないが、アメリカ人にはこれでいいのだろう。

ここらにはハンバーガーのファーストフードの店は結構たくさんある。マクドナルド、バーガーキング、チェッカーズ、ソニック、デイリークイーン、ウエンディズ、アービスなどとある。その中で面白かったのだが、ハーディーズという店だ。この店、とにかく客が少ない。いつだったかの土曜の午後、客が二人しかいなくて早く食べられそうだったので入ると、ハンバーガーが出てくるまでにずいぶんと待たされた。ファーストフードにあるまじき長さだったと思う。それで、店内を見渡すと、「シリアス・イーターのためのシリアス・バーガー」などと書いてある。つまり、味にうるさい人のための本物のハンバーガーだとでもいうのだろう。

なるほど、旨いとは思ったが私はどれも旨いのであんまり他の店との差がわからない。それよりも、シリアス・イーターという英語の表現の方が面白かった。卓球仲間のウォレンが、「俺はシリアス・プレーヤーだ」と言っていたので、このシリアスとは、本格的とでもいうニュアンスなのだろう。