3ゲームめも9本で馬琳が取った。しかしここまではこれまでも何度もあるのだ。問題はここからだ。近くて遠い馬琳のタイトルはここからこそが勝負なのだ。
たびたび観客席が映るのだが、王皓はとても真剣に二人の試合を見ている。それに対して劉国梁、携帯電話をいじりながらニヤニヤしている。一度目を上げて固まっていたが、おそらく会場の大きなディスプレイに自分が映っているのを見たんだと思われる。次に映ったときもやはり携帯を見てニヤニヤしていた。新婚の奥さんか。
3ゲームめも9本で馬琳が取った。しかしここまではこれまでも何度もあるのだ。問題はここからだ。近くて遠い馬琳のタイトルはここからこそが勝負なのだ。
たびたび観客席が映るのだが、王皓はとても真剣に二人の試合を見ている。それに対して劉国梁、携帯電話をいじりながらニヤニヤしている。一度目を上げて固まっていたが、おそらく会場の大きなディスプレイに自分が映っているのを見たんだと思われる。次に映ったときもやはり携帯を見てニヤニヤしていた。新婚の奥さんか。
後半王励勤が追い上げたがなんとか9本で止め、2ゲームめも馬琳が取った。
倒れこみながらのバックストレートドライブもあり、素晴らしいプレーが出ている。しかし王励勤に追い上げられる過程で不安の種が芽を出しているように思える。それはバック対バックでラケット角度が出ず、オーバーミスが多かったことだ。このレベルでもやはりペンのバックブロックはシェークより不利なのだ。
馬琳もまたプリモラッツと同じく無冠の帝王と呼ばれる。99年に決勝で劉国梁に負けて以来、ことごとく決勝で敗れている。その相手はいつも王励勤。しかも大量リードからひっくり返されている。2004年アテネ五輪では、ゲームの合間に尻を出して指圧をすようなワルドナーに敗れた。
強すぎるくらい強いのに世界選手権でも五輪でも優勝だけはできない男だ。
ラブオール直後のラリーで王励勤がバックドライブでラケットを台にぶつけてラバーが5cmほど裂け、スペアラケットに交換するアクシデントが発生。
77年バーミンガムで優勝した河野満が眼鏡までスペアを用意していたことを思い出す。
王皓勝った。
王皓4-1パーソン
素晴らしいプレーだった。ベンチの劉国梁が泣いている。
個々のプレーは互角に見えたが、王皓の裏面ドライブの軌道がパーソンの予想を超えていたのと、王皓のミスの少なさが差になった。そしてパーソンのブロックなどつなぎボールの細かいミスは、やはり年齢からくる体力の差だとみるべきだろう。
それにしてもパーソンのフリックとブロックの技術そのものは素晴らしかった。
いい勝負。
パーソンのベンチがタイムアウト。
パーソン、レシーブはほとんど全部フリックでミスがない。王皓の変化サーブに対してどうしたらそんなことが可能なのか。しかもただのフリックではない。逆モーションで抜いたりしているのだ。ストップ、ツッツキなしである。
ゲームカウント 王皓3-1パーソン
台上でもパーソンがレシーブフリックで抜いたりしている。軽く打ったドライブも回転が予想以上でオーバーミス。
しかし安定性の点で王皓が取った。最後はパーソン、サーブミス。
パーソン、王皓のサーブを苦にしていない。唯一、裏面ドライブが変化するらしく、フォアで回り込んだときに空振りを二度ほどしたのがあるだけだ。
大きなラリーでは完全にパーソンが押している。
3ゲームめはパーソン
1ゲームも2ゲームもパーソンは9点取っている。
気になるのはパーソンの表情がかなり疲労困憊なこと。王皓は緊張はしているが披露は見えない。