牛丼、しゃぶしゃぶ

昼食はマークと吉野家で牛丼を食べた。肉の厚みは1.2mmと厳しく決められていること、アメリカ産牛以外は絶対に使わないこと、タレの製造方法を知っているのはコーラと同様、わずかな人間だけであるといったウンチクを説明をしてから店に入った。狭い店内で追い立てられるようにして食べて店を出た。マークは美味いとは言ったが、多くは語らなかった。

夕食は取引先の会社に接待をされてしゃぶしゃぶをご馳走になった。

いかにも高級な感じの店だった。上品な感じの少量の刺身のあとに、マツタケの土瓶蒸しが出てきた。この料理名は聞いたことがあったが、見たのは初めてだ。きゅうすに入ってきたのでお茶かと思った。マツタケの土瓶蒸しというのは、茶碗蒸しのようなものか、マツタケご飯のようなものを漠然と想像していたのだが、現物はまったく違った。だいたい、どこが蒸しているのか分からない。他の人の食べ方を見ると、まずきゅうすから汁を小さい杯に注いで飲み(写真は飲んだ後の様子)、最後に残った具を食べるようだ。マツタケの香りはしたが、どうということはない薄い汁で、具も味がなく、ネギ味噌汁の方が1000倍美味いと思った。しかし高級なものをいただいた満足感は心地よい。

しゃぶしゃぶは、これまでに行った食い放題とは違って実に美味しかった。マークもアメリカ人から噂で聞いて知っていたようで、喜んで食べて「美味い」と言ったが、納豆、牛丼と同じく、多くは語らなかった。

ダイエットをしているはずが、昨日から牛丼二回、焼肉、しゃぶしゃぶ、デザートの栗アイスと、なにか取り返しのつかないことをしているような気がする。明日から心を入れ替えなければならないが、はたして可能だろうか。