『ムー』新刊

日本からの出張者がオカルト雑誌『ムー』をお土産に持ってきてくれた。いくら私がオカルト好きを否定しても、わざと買ってくるのだ。

今月も頭の痛くなる記事が満載だ。
いきなり表紙から「金星に人工構造物発見!!」とある。記事を読んでみると「太陽に近い分だけ受け取るエネルギーも多いから、惑星としての進化も速く、地球よりずっと前に生命が誕生し、加速度的に進化して知的生命体が出現、金星文明まで発祥したかもしれない」そうだ。受け取るエネルギーが多すぎればすべて焼き尽くされることは思いつかないようだ。

UFOにさらわれたひとたちの話もあいかわらずだ。記事によれば「アメリカ人の約5人にひとりが、夜中にだれか知らない人、あるいは何らかの存在が部屋にいるのを感じ、金縛りあったように目覚めた体験をもつという驚くべき実態が判明」したそうだ。驚くほどのことではないと思うが。

さらに「成人のアメリカ人のうち、8人に1人に近い割合で、なぜだかは思い出せないが、1時間以上にわたって迷子になったことがある」「10人に1人が、なぜか、どうやってかはわからないが、実際に空を飛んだ経験があると感じている」そうだ。たぶん空港で迷子になって飛行機で空を飛んだんだろうと思う(笑)。

「初めて地球にUFOや異星人がやってきたのは、いったいいつのことだろうか」というコラムもあるが、「いつか」を考える前に、本当に来ているかどうかを確かめるのが先だと思うがどうだろう。

読者からの投稿コーナーもそれらしいイラストや破格の体験談で埋め尽くされている。それにしてもスピリチュアルアイドルってのが妙に気になる。可愛いんだが、やっぱり気ィ狂ったような話するんだろうなこの顔で。