神様の話

ニックネームのことで思い出した。大学時代、所属していた卓球同好会に(卓球部と両方入っていた)、『神様』というあだ名の先輩がいた。もう日常的にトランプや麻雀や卓球をやりながら『神様見なかった?』などと普通に言っているのだ。ときどきふっと我に返りながら「それにしても異常なあだ名だな」と思ったものだ。

なぜ『神様』なのかというと、あろうことか留年の神様なのだ。私の大学では、卒業までに4回まで留年が許されるのだが、その先輩はすでにその制限を一杯まで使っていて、大学院に進んだわけでもないのにもう7年だか8年大学にいる人だったのだ。それでいつしか後輩たちから(同輩たちはとっくに卒業している)留年の神様と呼ばれるようになり、それで『神様』になったのだ。

まさか就職したときに会社で「神様って呼んでください」とは言っていないと思うが。