ドクター・チョップの続き

ドクター・チョップはけっこう腹が出ている。「赤ちゃんができたの?」と郁美さんが言えば「スタンの子供かもな」と答えたりして面白かった。

この日は他にもロンという卓球好きの友人もきて、4人で11時から途中、昼食をはさんで6時くらいまで練習をしたのだった。

ドクター・チョップは歳をとっているためなのかもともとなのかわからないが、とにかく話が長い(私も長いとよく言われるけど)。7時くらいになって帰ることになり、ガレージを開けて車に乗ろうとしてからが長かった。やっと車の前に行ったかと思うと、また何かの話を思いつき、ボンネットに腰掛けてしまった。内心「ありゃー」と思った。しばらく話した後、車に乗ったので帰るかと思ったら、今度はダッシュボードから銃を取り出し、それを見せるために再度家の中に逆戻りだ。

銃の安全装置について説明して満足するとドクター・チョップは今度こそ車にのり、さらに窓を開けてスタンを呼んでなにやら話し込み、とうとう寒い夜の闇に消えていった。