ボーリングの嫌な風習

ボーリングで以前から感じている違和感が、ストライクやスペアをとったときに他の人と手を叩いて祝う動作だ。これがなんとも面倒くさくて嫌なのだ。

真剣勝負をしているなら他人のストライクを讃えるのはおかしいし、ただの遊びだというなら、そんなに毎回毎回喜ぶほどのことには思えない。結局のところ、これは「ボーリングをするときはこのようにして楽しむものだ」と世間一般で思われているからやるのだろう。まあ、写真を撮るときのピースサインや飲み会での一本締めと似たようなもんだろう。私はこういう「理由はよくわからないけどやることになっているからやる」というような動作をするのは、どうも気恥ずかしいような気まずいような気になる。上手く表現できないのだが、何か芝居がかったことをする気恥ずかしさ、茶番劇に参加することの気まずさだ。

学生時代、ときどき飲み会の後にボーリングをすることがあったが、この相互タッチだけは嫌なので「そういうの止めよう」と言って、全員黙々と集中してボールを投じたものだった。それでスコアが70とか80なのだから「それで面白いの?」と言われそうだが、確かに面白くはなかった。一体何をしたかったのだろうか。