私は缶コーヒーが大好きである。物によってはちゃんと淹れたレギュラーコーヒーよりも好きなくらいである。もっとも好きなのは、酸味がなくて苦くて牛乳が多くて思いっきり甘いヤツなのだが、カロリーを控えなくてはならないため、仕方なしに無糖ブラックコーヒーを飲んでいる。
そこで迷うのが、どの製品を買うかだ。店に行くと沢山の種類があって、どうせ飲むなら一番美味しいものを飲みたいので、その都度迷うのがなんともわずらわしい。毎回、買うのは一つなので、他のものと比べることもできない。たまたま美味しいとか不味いと思っても、体調など他の要因もあるので、公平な判断にはならない（ペプシとコークの違いがわかると断言している人に目隠しテストをして分かったためしがない）。
そこで、正月なので思い切って無糖ブラックコーヒーを一挙に７銘柄買って、今後迷わなくて良いように飲み比べて見た。その結果、どれもこれも違いがわからず、どうでもよいことが分かった。わずかに違うように感じる瞬間もあるが、何度も交互に飲み比べてやっとわかる程度の違いが分かったところで何の意味もない。そもそも美味しく飲むためにやっているのだから、努力しなければ分からないような違いを見つけたって仕方がないのだ。
とはいえ、鋭い人には違いが分かるのだろうと思うと、少し残念である。
