「止まってから打つ」の間違い

下記指導書の間違いのうち、前半の二つはただ科学的に間違っているというだけで、それを信じてもなんら実害のないものであり、いわばただのイチャモンのようなものである。

しかし、最後のフットワークは実害大有りである。日本では昔からこのように「動いて止まってから打て」と言われてきたのだ。一流選手たちもその指導DVDに出ると同様の動きを練習している。フットワークの基本は、体勢をくずさないで理想的な姿で打つものだという考えがあるからだ。

確かに理想的ではあるが、ボールがどこに来るか分からない実際の試合では、馬琳や柳承敏でさえ決してそれほど速くは動けないのである。ましてや普通の選手をや。止まって打つのが理想的だからといって、そうできるようにコースを規則的にしてどうするのだ。コースが規則的でもいいから、とにかく実戦での動き方すなわち飛びつきをそのままやって練習するべきなのだ。