思い出の消失

我が家より海側には思い出深いところがある。

息子たちがお世話になった幼稚園があるのだ。学校からわずか1.5キロの道を、途中のガソリンスタンドで休んだりあれこれ道草を食ってなぜか1時間半もかけて毎日通っていた幼稚園だ。妻と共稼ぎだったので、すっかり暗くなるまでお世話になった思い出深いところだ。

行ってみると、建物の形は残っていたが、水やら流木やらをもろに浴びて、もはや使い物にならない状態であった。地震から津波までは40分ほどあったので、被害にあった人はいないことを願う。