ボランティア

昨日、今日と、町内会のボランティアとして水没した地域の瓦礫除去作業に参加した。

一輪車かリヤカーがあればはかどるのだが、数に限りがあり、ほとんどの人が手で持って集会所までの2、300メートルも運ぶという気の遠くなるような作業だったが、それでも参加者が多いので、朝から夕方までの作業でかなりきれいになった。

途中、瓦礫を集める場所のことで揉め事が起きた。ゴミを集めることになった空き地の近くに住むおばさんが、自分の家の近くにゴミを置かれるのが嫌だというのだ。別にその人の敷地に置こうとしているわけではない。近くの空き地に置いているだけなのだが、この非常時にそれにすら文句を言うのだ。

その文句が面白い。「みんな自分のところだけはきれいにしたがるんですよ」と他人を批判しているのだが、まさに自分に当てはまっていることを言っているのだ。あげくのはてに、床上浸水した家の駐車場が空いているからそこに置けばいいというのだ。よりによって、家には住めず今でも近くの小学校の体育館で寝泊りをしている人の家の駐車場をゴミ置き場にしろと言うのだから、なんとも見上げた根性である。

仙台市のゴミ撤去部隊が作業をするのに、ある程度まとまった場所に集めて置かなくてはならないので集めているのだと説明をしても、とにかく自分の家の近くは困るの一点張りである。さすがのボランティア隊長も「私、ブン殴って良いですかね」と陰で言っていた。

左の写真が、文句を言われたゴミの山。右の写真が、あわやゴミ置き場にされそうになった水没した家。窓ガラスの表面に水の跡が残っている。