福島の被災地で、放射線被爆量が問題ない値であることの証明書を見せないと避難所に入館できないとか、診療所で診療を断られる事態になっているという。
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110329k0000m040129000c.html?inb=yt
信じられない愚行である。原発のすぐ近くで死ぬほど放射線を浴びた人でもなければ、他人に与える影響などないことぐらい、関係者も医者もわからないのだろうか。
「他の避難者から不安がる声が多かったため始めた」そうだが、その不安に毅然として「実害など有り得ない」と科学的根拠を説明すればよいだけのことではないか。
それでもグダグダ言うような「自分のことだけ心配な思い込みバカ」は避難所から出してしまえばよい。当たり前のことである。それを管理者側までが一緒になって、避難地域からの避難者たちを差別するとは信じられない愚行である。
健康に何の問題もない福島産の野菜を食べないアホどもと同じである。一日も早くこんなバカなことは止めてもらいたい。
日本人のこういう感覚には「穢れ」の文化も関係しているのではないだろうか。葬式が縁起が悪いこととして、その穢れを落とすために塩をまいたり、葬式でやることは縁起が悪いので箸渡しをしないとか、科学的根拠などお構いなしに印象を判断材料にすることに慣れているので、その延長で、福島産だというだけで食欲をなくしたり、福島から避難してきた人だから近づきたくないという感覚になるのではないだろうか。箸渡しをしないとか、塩をまくなどというのは実害はないことなので好きなようにすればよいが、これは違う。
こういうときこそ、絶対に科学だけを根拠にするべきであり、文化や伝統はぜひとも後回しにしてもらいたい。