被害自慢(ワックスの巻)

人は「こんなひどい目にあったことがある」とか「寝てない」とかを自慢したくなるものだ。

私の場合、その一つが「床にひくワックスで手を洗ったことがある」というものだ。
会社のトイレの手洗いの石鹸水が入っているべきところに、掃除のおばさんが間違ってワックスを入れていたのだ。そのワックスは微妙に明るかったが石鹸水と同じく緑色だったのだ。そうとも知らずに手を洗った私の手はベトベトのギトギトになり、慌ててみんなに報告に行ったところ「有り得ないよ」と否定されたことが今でも悔しい。

今もそのトイレで手を洗うとき、ときどき思い出す。