先日参加した高校のクラス会だが、その中に新婚3年目だという女性がいた。我々は今年で49歳だから、47歳で結婚をしたことになる。
6年前のクラス会で会った時は「演劇をするのが楽しくて結婚どころではない」と言っていたのに、どういう心境の変化があったのか聞いて見たところ、なかなか面白い話が聞けた。
彼女は学校の職員なのだが、演劇やら趣味やら何もかも好きなことをやりつくしており、まだやったことがないのは何かな?と思ったら「そうだ、結婚してない」と思ったらしいのだ。それで、とにかく誰も良いから結婚をしてみようということになり、相手を探し始めたという。といってもこの歳ではそうそう相手が見つかるものでもない。そこで目をつけたのが、同じく演劇仲間だった独身の男性だったという。
それで、善は急げと電話で「付き合ってくれない?」と聞いたのだそうだ。彼は最初戸惑い「ちょっと考えさせてくれ」と言って電話を切り、数分後に「お願いします」と返事が来たという。それからはあれよという間に話が進んで結婚したのだという。電話をするときはさすがにドキドキしたかといえばそうでもなく、第一に、惚れているわけではないので断られてもどうってことはなかったし、第二に、断られないだろうと思っていたという。もちろん今も惚れているわけではないが、結婚生活は実に便利で楽しいと言う。
二人は長年の趣味と交友関係の多さから、披露宴には300人以上も友人たちが集まり、参加した者によれば「いったいどんな有名人の結婚式だ?」と思ったほどだという。私はこういうすがすがしい話は大好きである。ちなみに私が高校時代、彼女につけたあだ名は・・・止めておこう。