年別アーカイブ: 2012

交差歩

少し前、スポーツ界で活躍する日本人が、外国語を駆使していることを紹介するテレビ番組があった。

そこに石川佳純が出ていて、中国人のコーチがいるために中国語に堪能であると紹介された。中国では卓球の技術が日本より細かく言葉にされているので、卓球の技術を論じるときには便利なのだという。そこまではいいのだが、その例として「交差歩」と出たのには笑った。

「日本語では“足を交差させて飛びつくフットワーク”と言わなければならないのに中国語だと“交差歩”の一言で済む」と解説されていた。誰が“足を交差させて飛びつくフットワーク”なんて言ってるよ(笑)。交差歩はもとは中国から来た言葉かもしれないが、日本の卓球界でも60年代からとっくに使っている。視聴者に意味がわかりやすいからといって、ろくに調べもしないで適当に作ったのだろう。

もしかするとカスミンがディレクターに聞かれてそう言ったのかもしれないが、カスミンは特殊な環境にいたためかもしれないし、他人の言葉づかいなど興味がないだろうし、なにより私は彼女をこんなクドイ話に巻き込むつもりはないのだ(自分で取り上げておいてなんだが)。

とにかく、確認しなかったディレクターが悪いことに決まった。

マンガ論

全日本のときには親戚の家に泊まった。
そこで、久しぶりに会うおじちゃんとおばちゃんとゆっくりと話し合った。

私の小さい頃の話になり「条太ちゃんはマンガ家になりたかったのよねえ」と言われた。それでマンガの話になった。私が吉田戦車と高校の同級生である話が出たので「おばちゃんが読んでも面白くないですよ」と言った。なにしろそのおばちゃんは亡くなった祖父の妹であり、80歳を過ぎているのだ。

それで彼女が「最近のマンガは全然面白くない」と言う。「面白かった昔のマンガってたとえば何ですか」と聞くと「のらくろ」だそうだ。

不条理マンガどころか、戦前のマンガである。山上たつひこも赤塚不二夫も手塚治虫さえもすっとばしての話である。面白いも面白くないも、そもそもマンガを読まない人なのだから無理もない。

病み上がりの荘則棟?

編集部の速報に、私のレーティング普及活動の様子が載っていたので、その写真を借りた。
今野さんいわく「病み上がりの荘則棟みたい」だそうだ。荘則棟といえば60年代に世界選手権で3連覇した伝説の選手だ。嬉しいような嬉しくないような。

とりあえず比べて見た。

田丸さん再来

昨日に続き、田丸さんが来訪した。

今度は自作の冊子を手にしている。中を見ると、例によってワープロ(パソコンではない)と手作業の切り貼りによる、取り返しのつかない労力を注ぎ込んだ冊子である。おそらくこれを理解できる人は田丸さんの他には世界に何人もいないだろう。その意味でのみ、アインシュタインの相対性理論を彷彿とさせる卓球理論である。

ダブルスの秘策

浅川君から、ダブルスの秘策の提案があった。

今、女子の準々決勝が行われているのだが、なんとサービスのときのサインが会場のスクリーンに映し出されているのだ。レシーバーは相手など見ずに、スクリーンを見れば相手のサーブの種類がわかることになる。

というわけで、レシーバーはぜひとも視線を90度ズラすべきだろう。その間にボールが来ても責任はとれないぞ。

大丈夫か浅川!

エース、田丸さん登場!

我らがエース、田丸諭さんがブースにお見えになった。

レーティング選手登録をお願いしたのだが、メールもパソコンもできませんとのことで、レーティングどころか卓球にすら関係のない最近買ったという3冊の本の説明をされ、怪しげなDVDを1枚置いて去っていった。

講習会の受講回数は増え続けているという。さすがだ。

卓将さんご来場

テレビなどでおなじみの新井卓将さんがご来場し、教え子さんたちをレーティング選手登録していただいた。
http://www.tacshow.net/

新井さんは卓球王国で「チョイモテ!オモシロテクニック」という連載で目も当てられない奇妙な打法を披露しているのだが、本人いわく「全然モテません」とのことだ。実際、その連載で披露される打法の「モテ度」が編集部から5段階で評価されているのだが、星が3つ以上ついたためしがないのだという。根本的に矛盾した企画になっているところがさすがに卓球王国である。

仁禮さん登場

レーティングのブースに卓球映像作家の仁禮さんが登場し、問題の金擇洙のラケットを見せてくれた。

気になったのは、裏面の指が当たるところのコルクが一度正方形に切り取られて再度はめ込まれていることだ。これはこのラケットだけではなくて、彼らのラケットはどれもこうなのだという。いったいどういう効果があるのだろうか。なんかズルいものが埋め込まれていたりして。

レーティング選手の登録を!

レーティングの話を続けたい。

現状はなかなか登録選手が増えないし、大会も増えていない。
選手からは「大会がないのに選手登録をしても仕方がない」という声がある。
一方で、大会主催者からしてみれば「選手がいないのに大会開けないでしょ」というもっともな考えだ。つまりお互いに環境が整うのを待っている状態なのだ。

普通のやり方なら、日本卓球協会が会員全員をレーティング登録を強制的にさせ、レーティング計算対象の大会を開くということになるだろう。しかし幸か不幸か、日本の卓球界はすでに30万人もの競技者がいて、各地で歴史ある大会が盛んに行われているので、新しい大会を開くことはかなり難しいのだ。そこで、既存の大会の試合結果を使ってレーティングを計算する方針にしたのだ。

既存の大会の結果の参加者の中には当然、レーティングを付けられたくない選手もいるから、全員を強制的に登録させることはできない。また、選手が30万人もいるので第三者が初期値を決めることもほぼ不可能だ。

以上の経緯から、選手登録は希望者が本人の意志で行い、初期値も自己申告する方針にしたのだ。

選手登録は各自が自分について一度だけすればよいことだが、大会主催者が試合結果を入力するのはかなり手間が掛かるので、よっぽど選手からの希望がなければやろうとは思わないだろう。大会主催者は、その地域でレーティング登録選手がどれくらいるかを見て、その大会をレーティング計算対象にするかどうかを決めるのだ。

だからもし、大会がないから選手登録をしないという人がいたら、大会を待たずにぜひともレーティング選手登録をしてほしい。そしてできるだけ多くの知人にも登録を勧めてほしいのだ。これは日本卓球協会が愛好者へのサービスとして行うので、登録料も年会費もない。デメリットは何もないのだ。

登録された選手が対象の大会に出ると、巧妙な計算方法によってその人の実力が数字で表される。システムでは、たとえば渋谷区の中学2年生だけのランキングや分布も見ることができるし、大会会場から携帯でアクセスして相手の選手のレーティングや過去の試合結果を見ることさえできるのだ。レーティングはランキングではないので、いつもすぐに負けるような初、中級者こそが自分の実力の変化を知ることができて、やりがいを増すものだ。

というわけで、ぜひとも選手登録を! http://jtta-rating.jp/

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