長男がマスターに!

4月から高校3年生になる双子の長男と次男は、部活も止めて勉強もせずゲームばかりしている。まったく苦々しい限りだが、私が高校生のとき、マンガと卓球に明け暮れていたのと同じことなのだろう。かつては映画も小説も頭がおかしくなると大人たちに嘆かわれたのだ。ゲームは非生産的だと言う人もいそうだが、小説や映画はそれこそただ見ているだけなのだからまだゲームの方が能動的なだけマシである。と、頭ではわかっているものの、やはり息子たちがゲームばかりしているのを見ると嫌な気持ちになるのを抑えられない。

このようにいつも私は息子たちに表面上は理解を示しつつ内心、がっかりしているのだが、先日、嬉しいことがあった。息子たちは、オンラインでどこかの人たちとチームを組んでゲームをしているらしいのだが、長男は「マスター」という地位を与えられて17人のチームを率いているという。マスターにはメンバーに認められる統率力が必要であり、メンバーから「スタッフ」を任命したりマスターだけが設定できる種々の権限が与えられているという。メンバーが他のチームと揉め事を起こしたりすると「うちの者が迷惑をおかけしました」と謝りにも行くのもマスターの役目だという(もちろんゲームの中での話だ)。

メンバーには30歳近い社会人もいるという。どんな愚劣な集団であっても、リーダーになるということはたいしたものである。常に浅はかで下らんことしか言わない我が長男にそんな能力があるとは思いもしなかったから、一筋の光を見たような気がした。

もっとも、チームのメンバーがどんなやつらか聞くと、すぐにルールを無視してキレまくって他のチームとトラブルを起こすくせに「スタッフにしてほしい」と直訴して来るような、まったくどうしようもないやつらばかりだという。長男がそう言うくらいだから本当にひどいのだろう。ちなみに次男も同じチームに所属していて「スタッフ」だそうだ。

なにがスタッフなんだか(笑)。いったいどれだけレベルの低いチームなのだろうか。

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