自転車修理でスパーク!

昨夜は職場の懇親会だった。会は途中までは平穏に進んだのだが、私の正面に座っていた同僚が、趣味の話になったとたんにスイッチが入り、怒涛のようにしゃべりだした。

この男、趣味は自転車修理だというから驚く。世の中にいろんな趣味があるが、自転車を修理するのが趣味とは。修理すると言っても、自宅の自転車などしょっちゅう壊れるわけではないから、わざと壊しては直すことを繰り返すかまたは近所などを壊れた自転車を探して歩き回るなどということを想像したのだが、よく聞くと全然違う話だった。

彼は自転車の修理ではなくてリフォームと言ったのであり、それは高価なマウンテンバイクをグレードアップするような趣味なのであった。彼の話は語るほど熱を帯び、そもそもマウンテンバイクを発明したのはアメリカのゲイリーなんとかという人だとか、そういう歴史まで語るのだった。

加えて彼は日本で最初に発売されたアラヤというメーカーのマウンテンバイクを今も持っていて、日々チューンナップしたりフレームの模様を描いたりしているという。シマノというメーカーのことも言っていたが何がなんだか覚えきれなかった。結婚をする前は自転車を部屋にかざってライトアップし、それを見ながら酒を飲むのが至福の時間だったという(もちろん結婚した途端に奥さんから撤去されたという)。

こういう深い話を聞くのは楽しい。特に彼のアラヤの自転車についているステッカーがいかに貴重であるかを自慢していたのが可笑しかった。何年もいっしょに仕事をしているが、こんなに熱い趣味を持っているとは知らなかった。

 

自転車修理でスパーク!” への 3 件のコメント

  1. 自転車も深いですね。伊藤さんは中学時代どんな自転車に乗ってました?私はナショナルのハイマディスクのダブルディスクブレーキに乗ってました。オイルディスクでハイメカだったんだけど性能は?と聞かれると???笑
    同社のエレクトロボーイやスーパーカーブームに乗った物もありましたね。いつも入り浸りのナショナルショップのおじさんが「アラヤ」ってのは老舗で良い自転車を作るメーカーなんだ!と教えてくれました。
    自転車は車と同じでボディ(フレーム)が弱いと高速走行でぶれるから良い物を使わなきゃ駄目だ言われました。

    1. 私はいつも6歳上のいとこのお下がりばかりだったので、常に時代遅れの自転車で非常に残念な思いをしていました。友人たちの間で流行ったのはセミドロップハンドルやら後の荷台のところに電子フラッシャーなどといった装飾ランプでした。あと、変速ギアが電動の友人もいましたが、子供心にも無駄な機能だと思っていました。しかしなんといっても流行ったのはオイルディスクブレーキです。ものすごく効きがよくてタイヤが完全にロックされるのがその証でした。しかし私のはお下がりなのでリムブレーキで効きが悪く、いつも友だちを羨ましがっていました。今となってはそれも無駄どころかかえって危ない機能ですね。
      あと、ある自転車のブレーキの宣伝文句で今でも覚えているのがあって、「雨天時制動力6倍、しかもノンショックで作動」というのがありました。「何が制動力6倍だ、ノンショックってことは効かないってことじゃないか?」と友だちと言い合ったことを覚えています。雨が降った時の方が効きがよいブレーキがあるってのが不思議でしたが、そういう意味ではないだろうことに今気がつきました。
      あれ何だったのでしょう。もしかするとドラムブレーキの宣伝だったかもしれません。

      1. セミドロップ!懐かしい響きですね。ドロップは禁止で少し下っていた方がカッコいいなぁと思ってました。
        電動ギアは丸石かな?
        友達がブリジストンに乗っていてBSディスクというブレーキなんですけど(オイルではなくワイヤーで動かす奴)ハイマディスクより効くのでショックを受けました。
        ドラムは良く効きましたね。後年バイクや車で速い車は間違いなくディスクブレーキだ、と分かるまではドラムの方が良いと思ってました。
        一番すごいと思ったブレーキはブレーキレバーを引くと前後のブレーキが同時に効いて(しかも強烈に!)前ブレーキだけをかけた時のように体が前に放り出されるような奴です。友達は最初飛びました。

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