メダル噛み

オリンピックのメダルを噛むなとか選手の勝手だとか論争になっていると聞く。「噛むな」と言う人は、メダルを冒涜することになるとか品がないとか言っているようだ。

まずはっきりさせたいことは、あれは本人が噛みたいのではなく、カメラマンが噛んでほしいとリクエストをしているのだということだ。メダルを口に入れて歯を当てたい人など、特殊な趣向の人を除いているわけもない。となると、あとはその選手がメダルを獲得をした嬉しさで気前がよくなりカメラマンのリクエストに応えるのか、それとも断るのかという問題になる。

私は冒涜だとも品がないとも思わないが、別の理由でぜひとも断ってほしいと思う。理由は、もともと「純金であることを歯形がつくことで確認する(金は柔らかいため)」という、本来は意味のあった行為を、形だけの無意味なものにして得意になっている様子(なにしろ笑っているのでそう見える)を見るのが嫌だからだ。

しかしまあ、それはカメラマンのセンスと選手の許容力と批判能力の問題なので仕方がない。そういう人たちなのだと思って諦めるしかないだろう。

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