今週は仕事で一週間台湾に行ってきた。仕事だからもちろん卓球のことなど頭になかったのだが、タクシーで移動中に「卓球」の文字がなんと二度も目に飛び込んできたではないか。ひとつは卓球用品店、もうひとつは卓球場だ。完璧だ。これは「行くな」と言う方が無理である。早速場所をメモして、仕事が終わった金曜の夜に行ってきた次第だ。
まずは「麒麟卓球用品店」だ。麒麟とは日本語ではキリンだが、中国語でどう発音するのか聞くのを忘れた。
行ってみると、なんともさびれた古い感じの店で、店内の壁には藤井則和やバーグマン、ヘタするとそれ以前の写真が大きく引き伸ばされて飾られていた。79年頃のハンガリー男子やら83年東京大会やらの写真もあり、どうやら80年代で時間が止まった店なのであった。写真撮ってよいか聞くと「オーナーがいないので判断できない」との返事で、しかたなくこっそり撮った(どう考えても問題あるとは思えない)。
ご覧のように、骨董品屋というわけでもないのだろうが、自然に卓球の骨董品屋になってしまったという感じの店なのであった。
しかしラケットやラバーはちゃんと新品が売ってあって、なぜかホッとした。ド田舎に行ってセブンイレブンを見つけたような気持とでもいおうか。
ガラスケースには、もう何年も誰も買っていない感じで、キーホルダーやボールケースなどの小物が飾ってあった。念のために下の方に隠れてあるのを見せてもらったところ、突然、お宝がぞくぞくと出てきた。
89年ドルトムント大会のメダルだ。誰かのメダルかと思ったらさすがにそうではなく、単なる記念品らしい。もう無条件でゲットだ。
こちらはガラスの中に卓球台が封じ込められてある灰皿だ。タバコは吸わないので灰皿は使わないのだが、こんな粋なものを見せられたら買わないわけにはいかない。だいたい、私が買わずに誰が買うのだこんなもん。ガラスが曇っていて、いくら拭いても取れなかったのが残念だ。
極め付けがこれだ。ハンガリーの3銃士とステパンチッチ、シュルベクにセクレタンのコースターだ。こんなもん、買わずにいられる卓球マニアがいたら教えてほしい。こんなのが重ねられて袋に入って下の方に埋もれていたのだ。写真は明らかに77年バーミンガム大会のものだ。私に買ってもらうために実に37年間もこの「麒麟卓球用品店」で眠っていたのだ。
さらにニッタクの名刺入れだ。こんなのまで買ってどうすると言われそうだが、そういう問題じゃないだろ?ん?
ついでに、中国語も読めないのに、迫力ある指導書を買って締めとした。
凄いお宝ですね。
私も数年前に香港に出張に
行った時卓球ショップ探して
いろいろ買ったのを思い出し
ました。
今年はプライベートで海外旅行
を計画してますが、妻の目を
誤魔化して卓球ショップに行ける
か心配です。。。
ぜひ行ってお宝を買ったらご報告ください。このブログで紹介します。
条太さん、こんにちは。麒麟はチイリンです。麒麟卓球用品店は、チイリンヂュオチュウヨンピンディエン、となります。蘇州にはこういう店は見かけた事はありませんが。
チイリンですか。中国語の発音は難しく、タクシーの運転手にかなり直されました。