金の額縁

サインの話を書いたおかげで、以前、ある方からいただいた卓球の五輪男子シングルスチャンピオン全員の直筆サインが入ったポスターのことを思い出した。もらったまま筒状に丸めていたので、踏んで折れ目がついたりしてはマズいので、額に入れることにした。

額縁を売っている店をネットで検索をすると、自宅から車で15分ほどのところに、東北一の在庫を誇る画材店があることがわかった。ウエブサイトの説明によると、中身に合った額を見立てる「フレーマー」の資格を持った店員がいるとのことだが、そんな資格があるということに感心し、もうそれだけで絶対にここで買うと決めたのだった。

さっそく行ってみると、さすが東北随一の在庫だけあって、バカみたいな数の額縁が置いてあり、とてもじゃないが自分で選ぶ気にはなれない。しかしこれだけの数があれば、必ずや良いものが見つかるに違いないと嬉しくなった。当初はネットで安く買おうかなどとも思っていたのだが、これでは勝負にならない。

しかもオリジナルの額を作るコーナーまである。

さっそく店員さんにポスターを見せて、いくつか候補を選んで貰った。店員さんに選んでもらっている間に、シンプルで黒の良い感じのがあったので、勝手に手に取って持っていくと「それはお葬式の遺影用です」と丁寧に否定された。最終的には金メダルにちなんで金色の豪華な感じの額縁にした。ちなみに値段は2,000円。

入れてみると思いの外格好よくなった。おそらく世界に一つのポスターだと思うが、『お宝鑑定団』に出しても値段はつかないだろう。私はサインなどにはあまり興味がないのだが、これほどの品ならさすがに物欲を刺激される。どうだ、まいったか。

ともかく、何の世界でもプロはたいしたもんだと思った額縁購入顛末であった。

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