下手なイラスト

先日、久しぶりに会った親戚の叔母さんから、拙著『ようこそ卓球地獄へ』に対するお褒めの言葉をいただいた。

ただ一点、苦言を呈されたのは「絵、もう少しちゃんと描けないの?中学校の時と同じじゃないのよあれじゃ」ということだった。

マンガなど読まない70近い叔母さんにしてみれば、あのような絵は単に雑でふざけて描いているようにしか思えないのだろう。雑に描いていることは否定しないが「いえ、あの絵がいいっていう人もいるのであれでいいんです」と言っておいた。

まあたしかにこれはひどいかもしれない。

ちなみに、下の絵は私が18歳のときに官製はがきに描いてバイク雑誌に投稿したイラストだ。

バイクになど興味がなかったが、クラスメートが持ってきた『ヤングマシン』という雑誌のイラストコーナーにあまりに感心しているのを見て嫉妬した私が「そんなの俺でも描けるよ」「じゃ描いてみろよ」という経緯でその雑誌に載っていた写真を見て描いたものだ。

評者から「メカがぼけてる」と評価されたが、バイクのメカなど知らないのだから当然である。そこがわかったところがさすがバイク雑誌のイラスト批評家だと妙に感心したものだった。

そいういうことで、今卓球王国で私が描いている絵は「仮の姿」なのだ。まいったか。

下手なイラスト” への 6 件のコメント

  1. 僕は、バイク乗りでもあったので、このコーナーは良く覚えています。
    まぁ、卓球王国のイラストはそれで味があると思いますが、随分ヤングマシンのタッチとは差がありますね(笑)。

    1. 真面目に描けば写実的に描けるのですが億劫ですし、そもそも今のコラムには不要なので今のタッチで描いています。

  2. スポーツでも先ず真似る事からですよね。素晴らしい画力です。卓球も上手だったであろう事が良く分かります。上手に描けるのに、わざわざ下手に描いているのも…憎らしいです。

    1. 下手に描くのは楽なことでもあるので「わざわざ」というほどではなく、正確に言えば「上手に描く努力をあえてしない」というところですかね。

  3. 一流企業で働きながら、卓球専門誌の文章をものするだけならず、イラストまで描けるのだから多才過ぎる。さしずめ、現代卓球界のダヴィンチというところかも知れぬ!

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