スピリチュアル・カウンセラーの江原がマスコミでたたかれ始めている。http://netallica.yahoo.co.jp/news/22877
まだ生存している人を死んだと思って霊視したのだという。これに対していろいろな意見があることと思う。以下の意見が考えられる。
?生霊を霊視しただけであり問題ない
?霊視はウソであり、江原は悪い奴だ
?霊視がウソなのは当たり前で、信じる人が悪い
?霊視がウソなのは当たり前で、いままでそれを肯定的に取り上げていたマスコミが悪い
?は論外として、私の考えは?と?である。そしてこの中でもっとも悪質な意見が?だと考える。作る方は騙そうとして作っているのだから、だまされるのは当然であり、したり顔で「そんなの信じる方がバカなんだよ」などとは絶対に言えないのだ。そしてこういう意見がもっとも根本的な?や?の意見を疎外していくのだ。インチキに対して「騙される方がバカだ」という意見が間違っていることは誰でもわかるだろう。悪いのはインチキを働いている張本人とそれを斡旋している者に決まっている。
マスコミは、オカルトを取り上げるときにはもう少し慎重になってほしいものだ。フィクションだとはっきり伝えるか、そうでなければそれが本物である証拠をつかんでから放送するべきだ(そんな証拠はないに決まっている)。科学離れが進んでいるといわれる現代日本だが、我々の社会は依然として自然科学を大前提として営まれている。
まず、社会を規定する法体系が自然科学に基づいている。だから犯罪に関して、霊視による目撃情報や念による犯行の可能性は考慮されないのだ。もし念力で物を動かすことができるのなら、もっとも軽い物質である電子など簡単に動かせるはずだ。そうすると、電気仕掛けの機械やコンピューターなど念力によって簡単に誤動作してしまうことになり、あぶなくて新幹線にものれないし、コンピューターによって巨額の取引が行われる証券市場も成り立たなくなる。世の中を動かしている側は、そういうことをわかっているのだ。わかっていない側だけがデタラメな情報に騙され、カモにされている。
超能力によるスプーン曲げを未だに信じている人もいる。それをやり始めたユリ・ゲラー自体が手品師だというのに。もし本当にスプーンを力学的な力以外の方法で曲げているなら、スプーンの曲げる部分を1cmだけ切り出したものを曲げてもらえばよい。テコの原理は力学の原理だから、もしこれでも曲げられるようなら本物である可能性は残る。こんなすぐに思いつくことすらしないで放送をするということは実はマスコミ側もそれらがインチキであることを知っているからなのだ。http://homepage3.nifty.com/hirorin/natasha.htmだからインチキ霊能力者と同じくらいに悪いのは、それを結果的に斡旋しているマスコミだ。まあ、黒木梨奈レベルの人がうようよしているんじゃ、それも仕方がないかもしれない。我々一般人がができることは、せいぜい騙されないように自分で予防することだけである。