福島からの避難民に対する偏見があるとYahoo!のニュースが報じている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000154-mai-soci
タクシーの乗車拒否とか治療拒否とか読んでいるだけで腹が立ってくる。この記事には「思いやりをもって接し、温かく迎える」とか「避難者の不安な気持ちを考え言動に注意する」などという船橋市教委のコメントが紹介されているが、肝心なことが書かれていない。
「福島からの避難してきた人に接しても、第三者に放射線の害など絶対に有り得ない」ということをなぜ書かないのだろうか。インフルエンザのように本当に第三者に感染したり被曝する可能性があるのなら、思いやりも気持ちもクソもない。避けるのが当然である。だから、この問題でもっとも重要なのは、気持ちや心ではなくて本当にそんな被害の可能性があるのかないのかではないか。そして事実は、そんなことは絶対にないのだ。
どうして多くの人が読むこのニュースに、その最重要なことを明確に力強く書いてくれないのだろうか。福島県民に対する風評被害と放射線の脅威の誤解を解くチャンスを手にしていながら、断言するリスクと調査する手間を惜しんで、それを生かさないのが本当に残念である。いくら嘆いてみせても、それをちゃんと正さないで放置したら、このニュース自体も間接的に誤解と不安を広めるのに加担しているようなものではないか。
このようにして根拠のない偏見と差別は広まっていくのである。本当に残念だ。