下の記事にある『ジョンの魂』を発表した頃のジョンのインタビュー集から発言を抜粋してみよう。
「私のような人間は、自分が持っている天才的な才能に、10歳とか8歳、9歳ころに気づくのですが・・天才である自分をなぜ誰も発見してくれないのだろうと、私はいつも不思議に思っていました。学校では、この学校で誰よりもかしこいのは自分なのに、みんなそのことがわかっていないのだろうか、と考えていました。先生は馬鹿だということもわかっていないのだろうか、自分には知識など必要ないのだが、その不必要な知識だけしか持ち合わせていないのが先生なのだが、それに気づく人はいないのだろうか、と私は考えていました。」
「私は自分がアーティストであることに憤慨していますし、そういう意味では、なにも知らない馬鹿な人たちのためにパフォームすることに憤りを覚えます。そういう人たちはなにも感じることができないのですよ。感じているのは、私です。」
「いざアメリカへ来てみると、みんな馬鹿みたいなバミューダ・ショーツをはいて歩いていて、髪はボストン・クルー・カットで、歯にはブレースをはめていたのですよ。(中略)女の子たちは、1940年代の馬みたいで、ドレスに対するコンセプションとか、そういうものがまったくなくて、なんという醜悪な人種だろうかと、私たちはただそう思ったのです。」
これは何だろうか。虫の居どころが悪かったとはいえ、ジョン・レノンとはこういう人なのだ。完全にイカれていると言っていいだろう。では歌はどうか。愛と平和の象徴とされているアルバム「イマジン」の『真実が欲しい』という曲の歌詞は次のようなものだ。
「視野も心も狭いケチの偽善者の言うことは聞き飽きてうんざりだ/ぼくの欲しいのは真実だけだ/すこし真実をくれないか/神経症で分裂症でブタみたいに馬鹿な政治家の書くことは読み飽きたんだ/ぼくの欲しいのは真実だけだ/すこし真実をくれないか」
といった調子だ。他にもポールマッカートニーをさんざんこき下ろした歌「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?」というのも入っている。一面的な『愛と平和のジョン・レノン』という宣伝だけを鵜呑みにしてCDを買った人は「なにこれ?」と思うに違いない。ジョン・レノンってそんなに良い人でも聖者でもないのだからデタラメを書くのは本当にいい加減にしてほしい。ソロアルバム「トゥー・バージンズ」では、ヨーコと二人そろって股間丸出しの全裸写真をジャケットに使って顰蹙を買ったり、愛もへったくれもない異常者なのだ。バカバカしい偉人扱いするのはやめよう。彼はただ音楽の天才だっただけのことで、そのことだけが十分に素晴らしいのだ。