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カメラ位置が・・・

第一試合が始まろうとしている。

藤井寛子と平野美宇の試合にはテレビ局や取材のカメラが何台も群がっている。
そのテレビ局の映像のモニターがなんと私のすぐ隣の席にある。
それを見ると、カメラ位置がとてつもなく高い。せっかく狭い会場なので下から映してくれるかと期待していたが、わざわざやぐらを組んでカメラを設置していた。そして床のカメラでは選手をドアップで追いまくって見難い画面を作っている(どうも平野美宇だけを前後両方のカメラで追っているようだ)。

なんともガッカリである。先日もある知人と話したが、テレビ局の人にカメラ位置を低くした方がよいと進言しても、「素人が何を」という感じで相手にされないのだそうだ。私が演出なら、競技領域の周りを暗くして床から撮影する。これだけで見違えるように面白い画面になる。

大林カップ・ジャパントップ12

睡眠時無呼吸から話はとんで、今日はジャパントップ12を見に来ている。
ついでに、出場選手たちのレーティング登録作業を手伝うことになった。

トップ12を見に来たのは初めてだが、会場の大きさが適度に小さくて何か新鮮な感じがする。選手がひとりづつ紹介され、観客席にボールを投げ入れるサービスをしていた。トップ12ならではの演出だ。

睡眠時無呼吸の検査

人間ドックのオプションで睡眠時無呼吸の検査を行った。

妻の話だと、私は寝ているときに息が止まることがあったりいびきをかいたりしているとのことだ。そういえば起きたときにあまりすっきりしないような気もするし、昼も眠い。自分が寝ているときの行状とは、何か未知の世界を知るような楽しみもあるので、やってみることにした。

人間ドックのオプションとはいえ、病院で寝るわけではない。測定器が自宅に宅急便で送られてきて、それを一晩つけて寝て、また宅急便で送り返すと後で診断結果が送られてくるという寸法だ。指先や鼻先に器具をつけて寝るのだ。ああ面白い。

さて、どうなることやら。

怒らせるのは簡単

会社の昼休みに卓球王国の原稿を書きながら声を出して笑っていたら、隣の席のモガミ君が「どうしたんですか」と聞いてきた。恥ずかしながら私は、自分の原稿が可笑しくて笑いながら書いているのだ。自分では可笑しくても他人は可笑しくないことはよくあるが、その逆はない。自分が笑えることは最低条件なのだ。

それを説明すると、モガミくんは「そうですよね。人を笑わせるってことは大変なことですよね。怒らせるのは簡単ですけどね」と言った。よりによって怒らせることと比較をするとは。卓球王国の原稿で人を怒らせることを想像すると、それはそれで面白いことが書けそうだと想像してそれこそ可笑しくなった。

「悪い例」

人間ドックを受けてきた。その問診表で自分に当てはまるところをマークシートみたいにして書くのだが、例によってその説明の「悪い例」が可笑しい。

縦に線を引けと書いてあるのに、こうもきっちりときれいに横線を引くというのは、悪い例というよりは、明確に反抗しているか、はたまた何かの病気だということだろう。こんな例がいったい何の説明になっているのだろうか。

卓球の指導書でも、グリップや構えの悪い例が載っていて、それが余りにも非現実的かつご丁寧に悪い例なので、よく笑ったものだ。

神業

会場がどよめいた水谷の神業がこれだ。
吉村がカット性ブロックを水谷のフォアサイドに絶妙に送ったのだが、水谷は瞬間的に、このボールが、ネットを迂回して直接相手のコートを狙える点まで行くボールであると判断し、故意にボールの近づくのを遅らせてボールがその位置に来るのを待ち(ビデオを見るとそれがよくわかる)、見事、直接相手のコートに叩き込んだ。

このようなボールはフライトのほとんどが台の外なので、前後左右ちょっとでもズレると入れることはできない。しかも水谷は、軌道の頂点を台の高さからわずかボール1個分だけ上にコントロールしたため、ボールはほとんど弾まずに台の下に落ちていった。真ん中の写真は、ボールが台に弾んだ後、もっとも高くなった瞬間の映像だ。なんというコントロール!

試合には負けたが、全日本選手権決勝の最終ゲームでこのボールを打っただけでも水谷はひとつの偉業を成し遂げたと言ってよいと思う。

水谷の筋力と回復力

今度は水谷のプレーだ。吉村の思いっきりカーブするドライブに対し、あろうことかその曲がりの到達点を予想しバックサイド深く回り込んで勝負をかけている。右手を床に着くほどの捨て身の体勢で打ったにも関わらず、一瞬にして立ち上がり次のボールをさらに厳しく攻め立て、コーナーギリギリを狙った結果、エッジボールで得点している。

筋力・回復力・巧緻性、そのいずれもが完全に常人の範囲を逸脱していることがわかる水谷のプレーだ。

吉村の「柔軟性」

水谷が吉村のミドル付近に打ったドライブに対する、吉村の上半身だけで無理やりフォアで打ったプレーが見事だった。昔から卓球界ではこのような身のこなしを指して「柔軟性が優れている」と表現し「だから柔軟体操が大切だ」と言われてきたが、完全に間違いである。

卓球選手は、関節の稼動範囲よりもはるかに小さい範囲でプレーをしているので、いわゆる柔軟性は何の関係もない。このようなプレーを可能にしているのは、重力に抗して体を支える足腰の筋力なのだ。もし、このときの吉村の格好を床に寝て真似をすれば、誰でもできる程度の関節の角度のはずである。長谷川信彦に代表されるように、柔軟体操が苦手で筋肉の塊のような選手が卓球をすると体を柔らかく使えるのもそのためだ。

吉村のボール

卓球は対人競技なので、強い選手同士が試合をしているのを見ると、ヘタな選手との差がどれくらいなのかは、よくわからない。

実際には、水谷や吉村のボールは全日本選手権にやっと出たぐらいの選手ではまったく返せないだろうし、その選手たちのボールはその辺のホビープレーヤーはまったく返せないのだ。

吉村の打っているボールがどれだけ凄まじいかを示すため、その軌道をトレースしてみた。水谷が打ったフォアドライブに対して、吉村が何気なくカウンターをしたところなのだが(それ自体が“何気なく”ではないのだが)、実はこのボールが物凄く曲がっていて、ほとんどエンドラインに平行に飛んでいるのだ(角度の関係でそう見えるので、実際はそこまでは曲がってないと思うが)。こんなもん、とてもじゃないけど触れるわけがないが、水谷は普通にブロックしている。大変なことである。

疑問

自分の名前をGoogleで検索したみたら「伊藤条太に関する疑問」というのがヒットした。誰かが質問コーナーでした質問文に私の名前が含まれているだけなのだが、まるで私が疑惑の人みたいで、ちょっと面白かった。

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