新幹線のカタログ

今週も出張で新幹線に乗ったが、久しぶりに車内の商品カタログを見た。
いろいろと商魂たくましく頑張っているのだが、なんとももの悲しい商品が多くて楽しくなった。

たとえばこれだ。なんでも丸太が真っ二つになる優れものだそうだ。こんなちょうどいい長さと太さの丸太を用意できるくらいなら、ついでに割ってもらったらどうっすかねえ・・・。

リスクの判断

どこかの保育園で、福島から被災してきたことを理由に入園を断られた話がニュースになっている。まったくバカな話だ。「原発に対する不安の声が他の保護者から出た場合に保育園として対応できないことなど」が理由だという。

福島から来た人が入園すると周りの人が致死量を被曝するというならこれは断られても仕方がない。しかしそんなことは万が一にもないのだ(文字通り万が一にもない)。

だいたい、100ミリーシーベルト浴びたってそれが原因で癌になる人は100人に0.5人いるかもしれないという程度だ。日本人はもともと100人に50人が癌になるのに。しかもこれは「しきい値無し直線仮説」といって、100ミリシーベルトよりずっと多い被爆量での癌発生率から直線的に推定して、100ミリシーベルトでの癌発生率を計算して出した値なのだ。そもそもこの100ミリシーベルト浴びれば100人に0.5人が癌になるということ自体、本当かどうかすら誰も実証はできていない。100人に0.5人だけ癌が増えたなんてのはバラツキに隠れて、統計上実証できる数字ではないからだ。まったく影響がないかもしれないが、最悪に見積もってその程度だということだ。

これに対して、喫煙や飲酒と癌の関係は明白である。100人に0.5人どころではない。

ある飲み会で、関東地方に住む知人が私に「条太さんは子供に福島産のものを食べさせるのは平気なんですか」とあたかも試すように言ったが、まったく笑止千万な話だ。そんなことを心配するよりお前、酒飲むのを控えろよと言いたかった。

世の中には放射線被曝を過剰に心配する人たちがいるが、これは単に震災以来話題になっているもんだからそれだけがリスクだと思い込み、他のもっと大きなリスクを忘れているのだ。つまり単に流行にカブれているバカと同じことなのだ。そんなに命が惜しいのなら放射線のことよりも、酒、タバコ、スピードの出しすぎ、精神的ストレス、偏食、寝不足、過労に気をつけた方が良い。

この保育園も、頭のオカしい保護者によりそった判断をしてこういう処遇をすることで今度はマスコミや世間から叩かれ、結局は閉鎖に追い込まれたりするリスクを考えることが出来なかったのだろう。これも放射線という流行にカブれてしまってもっと大きなリスクを判断できなかったということなのだ。

また送別会

ドーサンで一緒だった宮根さんが中国に赴任することになったので、元ドーサン赴任者で送別会を行った。

宮根さんはすでに事前に出張していて、中国製のタバコを持っていた。書いてある字を見ると、なんとも意味の分かりやすい漢字だ。さすがだ。タバコを写そうとしたら時計自慢の宮根さんは時計も写してくれとのこと。

宮根さんによると、今度赴任する中国の工場には卓球台がおいてあり、社員たちは始業前に全身汗だくになるほど卓球をするのだという。私も大学生のとき、中国からきた留学生と卓球をしたが、どうみても初心者っぽいのに異様に強かった。実戦的で死角がない卓球なのだ。とにかく中国人は一般人も卓球が強いので要注意である(何がよ)。

外では、夜の様々な色の灯りが白い雪に反射していい感じだった。もう震災から1年経つのだ。

なんかヤケクソっぽいです

「衝撃」「三大大陸豆使用」「グレード1」「劇的微糖」「90%」と、いかにも大雑把な単語と単純な色使いが、なんかヤケクソっぽく感じるのは私だけだろうか。

「ポリフェノールが2倍」とあるが、何に対して2倍なんだろう。2倍といってもいろいろあるからな。何かの分子量に対して2倍とか。

「輸送方法が贅沢」

お次はなんと、「輸送方法が贅沢」ってんだから面白い。グリーン車ででも輸送したのだろうか(というのは冗談で、おそらく鮮度を保つ温度で輸送したとかなんだろう)。

生豆換算

こちらは種類ではなくて豆の量が1.5倍だそうな。

しかもなぜか「生豆換算」。コーヒーを買うときは誰でも焙煎した豆を重量で買うのに、なぜかわざわざ生豆での重さだ。いっそのこと「豆が生えていた木換算」とか「育てるのに使った水や肥料換算」したらどうだろうか(笑)。

と、揶揄しようと思って念のためにネットで調べてみると、実はこれは一飲料メーカーの仕業ではなくて、「コーヒー」として発売するための基準が食品衛生法でこのように決められているのだった。その製品を100g作るのに使われるコーヒー豆が生豆換算で5g以上なら「コーヒー」で、2.5g以上5g未満だと「コーヒー飲料」、2.5g未満なら「コーヒー入り清涼飲料」と表示しなくてはならないのだ。

そう思って宣伝を見ると、たしかにそう書かれている。この缶コーヒーの1.5倍というのは「コーヒー」と謳うための最低基準である5gに対して1.5倍なのだ。だから、これまでの製品に対してこれが多いのか同じなのか少ないのかはまったく分からない。うっかりこの宣伝を見ると、「おっ、これまでよりも多くコーヒー豆を使ってるな」なんて思ったら大間違いだ。いつもは基準値に対して2倍使っていて、今回は減らしたのかもしれないのだ。

「贅沢を極めた」缶コーヒー

ふと気づくと、缶コーヒーもいろいろな宣伝をしているものだ。
最近は「贅沢」が随分と流行っているようで、あちこちに「贅沢」が使われている。
「贅沢は敵」ではなかったのだろうか(笑)。しかも「贅沢を極めた」なんてんだから破廉恥である。

でもこの贅沢、「豆が3種類から4種類に」とか書いてるから、どうも豆の量じゃなくて種類を増やしただけのような気がしないでもない。これだと「十六茶」に適わないのでは・・・

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